大失敗!畑の空きスペースで栽培した大豆(枝豆)は最悪の結果【移住者がテレワークしながら起農した件#11】
こんにちは!那須に移住して4年目に突入し、新たなチャレンジとして農業を始める準備中のAOです。
先日、広大な畑を耕すためにホンダこまめを購入した話をシェアしたのですが、最初の頃は手作業で畑を耕していたのです。
今回は手作業で耕した畝で育てた大豆の紹介です。
同じ豆同士だし、多くの肥料を必要としないためローコストで育てられるし、なにより豆は日持ちする!
これは妙案だ!と育て始めたまでは良かったものの結果は大失敗。
8月の猛暑の中ヘロヘロになりながら、そして実際に熱中症になりながら、必死で耕して育てたのに、虫に惨敗しました😭
人力で耕して畝立て!畝3本
ムクナ豆の植え付けやお世話の手間が落ち着いた頃、雑草が生え始めた耕作地を耕し始めました。
8月の猛暑が続く中、平鍬や三本鍬を駆使しながら作業したのですが、これがまぁ大変!
大変すぎて写真とってない
もともとの土は悪くないと思うのだが、とにかく石が多すぎて、鍬を振り下ろすたびに「ガチン!」と石に当たる。
大きすぎる石を取りのぞきながら、ついでにギシギシ(やっかいな雑草)の株や破片(トラクターしてもらった際に散乱したもの)も取り除きながら作業するので、全然はかどらない。
しかも畑が果てしなく広いせいで、鍬を振るっても振るっても前に進めてないような感覚に陥るから絶望感すらある…。
体力的なダメージも大きいけど、精神的なダメージのほうが大きかったかも
なんとか畝の長さ50m、幅3〜40cmの畝を3本立てました。
精一杯がんばったけど、真夏の人力ではこれが限界でした…。
枝豆・大豆は苗や種(豆)から育ててみる
なにはともあれ、これらの畝では枝豆(大豆)を育てます。
ムクナ豆と同じく、鶏糞由来の有機肥料と牡蠣殻石灰を元肥として入れました。
品種は色々と試してみたのですが、品種を記録した写真が行方不明になってしまい😅
とりあえず、枝豆として美味しい品種や大豆(豆腐や味噌などに加工品)として美味しい品種を複数植えました。
種(豆)から育てた品種や、
苗を育ててから定植した品種、
マルチを掛けず路地で育てた品種など、色々と条件を分けてみました。
結果的に、マルチをかけなかった畝は発芽率が悪かったです。
原因は色々と考えられるのですが、
- 鳥に種(豆)を食べられた←農業の先輩に聞いたら「あるある」らしい。鳥対策はしてたけど100%じゃないからね…
- 雑草に負けた
- 石に負けた
- 水不足だった
- この品種はこの畑に合わなかった
この畝以外の株たちは、育成初期の段階ではかなり順調だったのですが…。
畑は虫がすごかった…これが無農薬の難しさ!
どうですか、この景色に虹!!
景色はサイコーなんだが、豆たちの成長の様子は芳しくない。
こちら、生長が悪い子たち。
豆は水はけが良いほうが育ちがよいはずなのだが、さすがに水不足すぎだったかも。
でもそれより、虫に完全にやられた株も多かったです。
遠目では元気にわっさわっさ茂ってるように見えても、
株をそれぞれ個別に見ていくと、葉っぱは元気ないし鞘がぺったんこ…。
原因は色々とあるのだが、一番はカメムシかなぁ?
カメムシは豆の美味しいエキスを吸ってしまうらしい。
鞘の外からでも吸い上げてしまうので、豆が生ったように見えてもスカスカ(食べても美味しくない)という結果になるのだそう。
カエルさんは何匹でもいてくれて構わないのだが…。
アオムシもすごく多くて、葉っぱがまるごと食い尽くされてハゲハゲになった株もたくさんありました。
撮影するのも嫌だったので写真なしです
「農薬」について考える良い機会になった
畑の虫ともなると、うちの庭(家庭菜園)で見かけるような「1匹とか2匹」とかいうレベルじゃない。
そもそも野菜の株の数が桁違いに多いので、1箇所1箇所対処してたら永遠に終わらない。
本当の農家さんのような広さだったら、それこそ「やってられん!」てなると思う。
安定して食料を供給する必要があるプロ農家さんともなると、農薬に頼って「そもそも虫がつきづらい野菜づくり」をするしか物理的に無理なんだと、自分で栽培をしてみるとよく分かる。
家庭菜園ぐらいの広さだったら力技でもなんとかなるんだけどね…
そもそも私は農薬を全否定するつもりはない。
化学農薬だって規定を守れば安全に使用できるんだし、私自身も普通に慣行農法で作られた野菜をスーパーで買ってるし。
一番よくないのは、ちゃんと知らないまま怖がったり否定したりすること。
その根拠のない価値観を他人に押し付けることが特に嫌。
過去の自分への戒めを込めて言っています
ちなみに私が自分の畑(家庭菜園)で化学農薬を使わないのは「そこまでパワーのある薬が必要ないから」。
狭い範囲だし、少ない野菜の数だし、薬以外の方法でなんとか育てられたものだけが収穫できればいいかな、と思ってやってるから。
農家さんみたいに生活かかってないから。
言ってみたら、風邪薬(総合感冒薬)を飲むほどじゃないから「葛根湯(漢方)を飲む」とか「サプリメントで補う」とか、そういう感覚。
今回ムクナ豆を育てた時もその考えの延長線で「無農薬農薬」(食品由来の成分だけど虫の忌避効果があるもの)としてお酢・ニーム・ハッカ油などをブレンドした自家製のスプレーを活用したけど、結果的になんとかなった。
株数が少なかったし、ムクナ豆がそもそも虫や病気に強い品種なのかもしれない
でも畑の大豆の方は・・・・・・無理でした。
虫を一匹ずつ捕獲して退治するには数が多すぎた。
無農薬農薬は頼りになるけど「忌避」なだけで殺虫力は低いし完璧ではなかった。
8月後半から9月にかけては雨も多くて、スプレーが流されてしまったのも原因かもしれない。
今年の大豆栽培は、虫さん達に豆を無償提供
さらに悪かったのが、株間を詰めて栽培したこと。
これは単純なる私のミス😅
大豆(枝豆)の品種ごとに株が成長する速度や大きさが違うのに、1つの種袋だけを見て全部同じ畝間や畝幅で育ててしまったんです。
そのせいで、各品種ごとに必要な広さを確保してあげられなかった。
そのせいで、大きく育つ品種の株同士が密になりすぎて、風通しが悪く虫の格好の隠れ家になり、美味しいエキスを吸われた…。
密集していたせいで虫がついた初期段階で私が虫を見つられず、迅速に対処できなかった原因にもなりました
途中までは本当に順調だったのですよ!
天気は良いし、景色は良いし、遠目で見ると完璧なのだが…。
その後、ムクナ豆の支柱が倒壊し、そちらの世話ばっかりしてるうちに大豆たちは手遅れな状態になり…。
無農薬農薬をかけても「資材の無駄遣い」としか思えないくらいに美味しくなさそうな見た目になり…。
10月後半からは、大豆たちのお世話も写真撮影も放棄してしまいました。
オチをビジュアルでお届けできずに申し訳ないのですが、マジで上の写真以降1枚も撮ってない😅
今年はただ大豆を育てて美味しい豆を虫さんたちに贈呈しただけ…
とにもかくにも、今年の大豆栽培は惨敗でした😭
来年はこの畑は全面ムクナ豆にする予定なので、例年通り家庭菜園の方で枝豆を数株育てるだけにします。
そっちは、虫にやられた割には美味しい豆に育ったんだけどなぁ。やっぱ畑との環境の違いか???
農業、奥が深すぎて一筋縄じゃいかない!
数年間は辛抱するしかない。
引き続きがんばりまっす!!
応援よろしくお願いします🙇♀
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