やっちまった…ムクナ豆を腐らせちまった【移住者がテレワークしながら起農した件#13】
こんにちは!那須に移住して4年目に突入し、新たなチャレンジとして農業を始める準備中のAOです。
2023年12月、氷点下になってムクナ豆が氷る前に一旦収穫し、ビニールハウスで追熟させていました。
2月に入ってから、温かい日も出てき始めて、豆が乾燥しているのを確認したので本収穫&豆剥きを開始することに。
しかし意気揚々とサヤを開いてみると…腐ってた😱
やっちまった…
今年の那須は雪が少なく暖冬だったが…
今年は暖冬で、雪も少なかったです。
時折降っても10cm〜20cm積もるだけで、2日ぐらいで溶けちゃいました。
個人的には物足りなかったのだが、ムクナ豆の管理のしやすさという意味では助かりました。
なぜならば、雪が積もるとハウスまでラッセルしないといけないから😅
雪かきして通路を作るのだが、すぐに凍ってツルンツルンになるから危ないったらありゃしない。
でも今年はそんな雪との格闘は数回で済んだ。
そこも雪国も醍醐味でもあるんだけどね♪
それはさておき。
2月に入って温かい日が増えた頃、ハウスで吊るしていた豆たちがカラカラと音がなるようになったため撤収作業を行いました。
ハウス手前に吊るしてる子たちは、お庭で育てたムクナ豆。もともと7割がた熟していた。
奥の子たちが畑で育てた子たちで、青々しいみずみずしい枝豆のような状態だった子たち。
その子たちも、カラカラと音を立てるようになり、ムクナ豆特有の痒くなる粉もついていました。
これ以上のハウス管理は不要と判断。
収穫します!
ムクナ豆が腐った!?カビで真っ白or真っ黒に変色
いざ収穫してみると、房の中にはこんな変色した子たちも…。
あきらかにオカシイよね??
まさかカビ…!?
にわかに嫌な予感がしつつも、とりあえずぜんぶ収穫。
写真には写ってませんが、もう1箱あります。
ランダムで数個の房を取って、サヤを開けてみることにしました。
うまくいってそうなサヤから明らかにヤバそうなサヤまで。
いざ、明らかにヤバそうなサヤを開けてみると、、、
黒!
白!
「うまくいってそう」と思った子ですら似たような状況…。
あきらかにダメじゃん…
まさか全滅かと焦り、追加で数個開けてみましたが結果は同じ。
白いカビで豆が黒く変色してます…
ガッカリ…。
ムクナ豆が腐った原因を考えてみる。
これが農業の怖さ。
手間ひまかけて育てたのに、最後の最後でどんでん返し!
今回は「試験栽培」で良かった。
金銭的ダメージも精神的ダメージも最小限で済んだということだからね。
ムクナ豆が腐った原因①温度管理が悪かった
豆が腐った原因を考えてみると、まず1つ目に考えられるのが「ハウスの温度管理が悪かった」こと。
- ファンヒーターは最弱にしていても室温が20℃近くまで上がってしまうことがあった
- それでいて早朝には室温1℃前後と、寒暖差が激しかった
- 短い時間だが室温0℃を下回ってしまった時があった
- ファンヒーターの温風が豆に直接当たったのが悪かった
- そもそもファンヒーターがハウス管理に適していなかった
どれも濃厚そうだ…
あとから知ったのだが、ファンヒーターは灯油に含まれる水が水蒸気として発生するらしい。
加湿器ほどに湿度が上がるわけじゃないが、雪が降る&解ける際に発生する水分と合わさって、内から外から湿気が襲ってきたのかもしれない。
ファンヒーターは人間にとっては乾燥を防げる嬉しい暖房器具でも、狭いハウス内で追熟(乾燥)させようとしている時に使うには適してなかったかもしれん。
「できるだけ家にあるものを活用する」作戦に捕らわれすぎたか…?
ちなみに、ムクナ豆の師匠によると、豆の水分が凍ると腐りやすいらしい。
もしかしたら短い時間でも0度を下回った時に凍ってしまったのかも?
外に複数の温度計を置いているのだが、温度計によって示す温度が2〜3℃違うし、氷点下いったのかいってないのか微妙なところなんだけど。
結果だけ見ると、ギリギリセーフだと思ってた室温がギリギリOUTだったってことなのだろうな。
ムクナ豆が腐った原因②ビニールハウスが弱すぎた
今回使用したのは、ホームセンターで売られていた一般家庭向けのビニールハウスでした。
たとえば畑の畝に被せるビニールトンネル用のビニールに比べると10倍くらいは分厚いビニールなのだが、枠組みが軽い金属製のパイプでハウス全体的な作りは簡易的だから、それが良くなかったのかもしれない。
ヒーターの温度+湿気と雪の湿気で結露がヒドイ時もけっこうあった。
豆がびしょ濡れになったりはしなかったけど、雫がしたたり落ちてるときはあった
特に那須の冬は「那須おろし」と呼ばれる強風が吹き荒れるので、ハウスの中にも冷気がかなり入り込んでた。
隙間から枯れ葉が大量に入り込んだり、吹雪の日は雪が入り込んだり。
ハウスが倒れやしないかとヒヤヒヤしつつも、なんとか隙間を重しなどでおさえたりして、倒壊は免れたけど。
でも豆たちにとっては過酷な環境だったんだろうなぁ
ムクナ豆が腐った原因③追熟させるには豆が若すぎた
畑で育てたムクナ豆は枝豆のようにみずみずしく、若々しく、まだ成長しきっていない豆ばかりでした。
熟し始めていたのは庭で育てていたわずかな豆だけ。
若すぎる豆は水分がとっても多いので、そもそもハウスで追熟が始まる前に腐敗が始まってしまった可能性も考えられる。
無理にハウス追熟させようとせず、若い豆として煮て食べちゃえば腐らせずに済んだのかもしれない…。
ハウスに干しきれなかった一部の豆は、味噌にするなど活用できた事が不幸中の幸いかも
成功した豆も!ホッ…
暗い報告になってしまったが、実は成功した豆もちゃんとありますよ!
ほとんどが庭で育てていたムクナ豆で、ハウス追熟させるころには7割方熟していた子たちだと思われる。
ちょっと写真が暗いけど、十分キレイな豆でしょ?↓
サヤを振ってみれば、カラカラと乾くて締まった音がする房は成功した子たちだった。
左がGOOD、右に行くほど微妙↓
たったのこれだけだけど、これだけでも確保できてよかった!
今年の種にするは十分な量!
微妙ですらない、OUTな子たち↓
OUTだけど、最初の方で紹介したグチャグチャに腐った豆よりはマシ😅
こちら↓は、サヤを開く価値すらない。
乾燥はしてるけど、振っても豆の音がしないから絶対にOUT。
最も量が多いのがこのタイプでした😭
こちら↓は、ワンチャンあるかも?な子たち。
時間がある時、気が向いたら開いてみます。
でも、良くても種用。
食べれるレベルである気がしない。
だからちょっとやる気が…
失敗だけど、良い学びであった。
2023年に育てたムクナ豆のうち、
- 24年の種にできそうな豆:推定100粒(60g)
- 食べれそうな豆:推定150粒(180g)
下の写真↓は食べれそうな豆
実はまだ、完熟したムクナ豆を自分で茹でて食べたことがないので、タイミングを見てやってみます。
パウダー状に加工されたものや若い豆しか食べたことがないの
栽培中も強風で支柱がなぎ倒されたし、「ほろ苦い」を通り越して「痛い痛い」ムクナ豆栽培デビューとなりましたが。
いきなり順調に行くほうが気味が悪い!と思うことにして、今年から本格栽培がんばりまーす!
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