農業始めたつもりが土木建築はじめました?【移住者がテレワークしながら起農した件#17】
こんにちは!那須に移住して5年目を目前にして、農業チャレンジ開始したAOです。
今回は、畑の方の準備と植え付けの様子です。
前回の記事では土作りの様子までをシェアしました
ムクナ豆は蔓性の豆なので、育てるには支柱が必要。
今年は去年の試験栽培で使ったトマト支柱ではなく、ムクナ豆栽培の師匠に倣って強度と耐久性の高い単管パイプを採用することにしたのですが…
単管パイプなんて触ったことないし、ましてや自分が買うことになるなんて1ミリも思わなかった!笑
「土木建築でもはじめたんか自分?」と不思議な気持ちになった。
慣れない土建屋的作業に四苦八苦した結果、5アール分の単管パイプを立てるのに1ヶ月もかかってしまった…!
ムクナ豆栽培用の支柱には単管パイプを採用
単管パイプはコメリやスーパービバホームで購入。
幸い我が家の愛車スバルアウトバックは前席+後席を倒せば2.5mの長さまで入る。
車を傷つけないように慎重に扱う必要があるけれど、ホムセンでトラックを借りて畑と行ったり来たりするよりはラク。
うちは那須の果てにあるので、お店から遠いの
1度に25本ぐらいしか載せられない点もネックだけど、そもそも一日に何十本も建てるスキルが無いから問題ない。
ちょっとずつ買い足していけばOKと判断。
食料品とか日常の買い物と同時に出来るし、時間効率もガソリン効率も◎!
この方式でもパイプ貯金のほうが早く貯まったよ
本当は、コスト効率を考えると縦(地面と垂直)のパイプを2.5mのもの、横(地面と平行)は4~5mのものにしたかったんだけど、車に載らない。
しかし問題は車に載らないことよりも、私が扱いきれない点。
なぜならば、単管パイプは重さもあるし、長くなればなるほどバランスをとるのが難しくなるから。
建てるのが大変だし、落として怪我でもしたらもっと大変だし、コストはかかるけど2.5mで辛抱することにした。
お金よりも大事なものがあるもんね!
素人+非力+チビだからね…
地面に穴を掘って単管パイプを建てる!
パイプや連結のためのジョイントを揃えたら、次はパイプを地面に建てるための穴を掘る作業!
パイプの径に合わせて、このような道具を買いました。支柱用の穴堀ドリルです。
この手動のドリル、柔らかい土だと問題ない。
自宅の庭で試した時は一瞬で深さ50cmの穴が掘れたんだけど。
借りている畑には石が多くて、ところどころ掘りづらい箇所もあってヒィヒィゼェゼェ😅
真夏じゃなくてよかった、マジで
というわけで、文明の利器も参戦させることに。
もともと我が家にあった電動ドリルドライバー様!
デフォルトだと穴掘りドリルの差し込み口の径が合わないので、アタッチメントを付けてからドリルを取り付けました。
結果的には、手動よりラクなような、そうでもないような😅
パワーがあり過ぎてコントロールしづらかったり。
石などちょっとした障害物があると停止してしまったり。
安全のためには停止するのが正しいんだけどね
結論、「適材適所」。
電動の方がラクな場合と、手動のほうがラクな場合で使い分けが必要だなと思った。
とりあえずドリルが2つあると2人で分担して作業できるから損はなかった♪
素人には難しすぎる直角とか水平とか
しかし単管パイプを建てる上で最も大変なのは穴掘りではない。
等間隔に建てたり、直角とか水平を出すこと…!!
メジャーや紐などガイドラインを引きながら設計していくのだが、小学生の図工のように紙の上で図形を描くのとはわけが違う。
しかも畑の箇所によって土の状態が違うので、穴を掘ってパイプを建てていく内に、どうしてもズレが生じてしまう。
ちょっとしたDIY経験ぐらいじゃ太刀打ちできず、か〜なりの苦戦を強いられた……!
理論通りに進まない難しさってあるよね
あまり厳密さを求めないこととか、何本も建てていく内にコツを掴んで効率化は図れた気はするけど、土建屋さんが見たら「何チンタラやっとんじゃい!」と言われそうな作業ペースだった😅
そもそも一人じゃ出来ない作業なので、パートナーさんがお休みの日に手伝ってもらうしかないのが最大のネック。
GWや週末のたびに畑作業手伝わされて、可哀想なパートナーさん…
一進一退してるうちに、半反(5アール)分の単管パイプを建てるの約1ヶ月もかかってしまった…
実際には5アール分も面積ないと思う。
単管パイプは全部で80本ほど購入。内20本は師匠から譲り受けた中古のもの。
横パイプと横パイプの間の一部は、単管パイプではなくパイプハウス用の管材を使いコスト削減しました。
細くて軽量で安価。単管ほど耐久性は高くないかもしれないけどトマト支柱よりは頑丈
5月下旬、苗の定植
パイプを組むのに四苦八苦してたら、ムクナ豆の植え付けのタイミングを迎えてしまった。
まだ受け入れ体制が整ってないのに…。
しかし植え付けのタイミングを逸すると、熟する豆が少なくなる。
未熟すぎる豆をハウスで追熟させようとすると、また前回みたいに腐らせてしまうかもしれない…。
せめて収穫前に熟し始めまでは持っていきたい!
全豆カビた事件はトラウマになってる…
というわけで、パイプやネットの完成はまだだけど、とりあえず苗を定植することにしました。
師匠に分けていただいた2種の苗
しかし苗ハウスで育てていたムクナ豆の苗達、未だに発芽ゼロ。
もはや強風でなぎ倒された事件が問題なのではないことは明白。
どうやらハウスの中でも発芽するための気温が足らず、湿った土の中で豆(種)が腐ってしまった模様。
うちは師匠の畑よりも少し標高が高いだけなのに、環境条件がかなり違うようだ…
というわけで、師匠の厚意に甘えて苗を分けていただきました😭
日本在来のムクナ豆「八升豆」と、アメリカの品種改良種「フロリダベルベットビーン」の2種。
フロリダベルベットは去年は育てなかったので、楽しみです♪
いざ定植
とりあえず目印となる縦支柱を建て終えたタイミングで、苗の定植に踏み切りました。
鶏糞由来の肥料が余ってたので、その肥料と牡蠣殻石灰を少々入れてマルチを設置。
マルチは雑草除け目的ではなく、保温がメイン。
八升豆が1列分、7株。
残りはフロリダベルベットになります。
苗を見ただけでは、どっちがどっちか分かりません😅
写真中央の枠が八升豆、左の枠がフロリダベルベットです。
花が咲いて実がついたら、色が違うので分かるようになります。
「ムクナ豆の株間は5m」というのが師匠のお勧めなのだが、パイプの都合上4mぐらいになりました。
1株の収量が減るかもしれないが、これ以上パイプが増やせないことを考えると株間を狭めて株を増やしたほうが良いだろうと判断。
果たしてどうなるか?それは今後のお楽しみ♪
去年使ったトマト支柱も再利用
去年使ったトマト支柱は、ほとんどが強風&豆の重さでひしょげてたんだけど、ギリギリ使えそうなものだけ再利用してます。
株間2.5〜3mぐらいになると思うけど、小ぢんまり3株ほど育てることにしました。
風…またかっ!
「とりあえず苗の定植まではこぎつけた!」と達成感を味わっていたのも束の間。
定植した翌日、畑の様子を見に来たら…
こうだったハズの畑が↓
こうなってました😭
分かりますか?マルチの右側が外れて、左側にペロンってめくられてるんです。
マルチを抑えるためのピンを刺した上に土をかぶせておいたのだが、少しの隙間から風が入り込んでめくりあげられたのでしょうね。
自宅の方では強風とは感じなかったのだが、やはり森の中の我が家と畑の環境は違います…。
せめてムクナの木が育ったあとであれば、完全にめくられることはなかっただろうに…
草マルチに頼る!
マルチが破れてめくられても、苗は無事に植わったままだったのが不幸中の幸い。
がんばってマルチを元に戻す方法もあったけど、空気抵抗が大きいマルチはもうあきらめて草マルチすることにしました。
また同じことが起きる予感がするし。
またいつマルチが飛ぶかとヤキモキするぐらいだったら、もうビニールには頼らん!
草なら風に飛ばされないし。
飛ばされてもダメージないし。
自然の力には自然の力で対抗するのだ!
ちょうど畔の草が伸びていたので、草刈り機で倒した草を持って来た。
刈りたてはまだ青々しくボリュームもあるので、枯れて嵩が減ったら随時補充していきます。
苗が大きく丈夫に育ってくれれば、周辺に雑草が茂る分には悪影響が少ないはずなので、しばらく見守ってみましょう。
ちなみに道から最も遠い列は草を刈っただけで、耕すこともせずに植え付けてみました。
正確に言うと、苗を植え付ける場所の直径20cmぐらいだけ鍬で耕し、鶏糞を少量入れました。
まだ苗が小さいから、写真だと見えづらいですね。
これでどういう育ち方するのか?実験です。
耕運機かける手間と費用が削減できるなら儲けもんだからね
苗たちの様子…心配
定植から数日後、苗たちの様子は…
芳しくない😭
完全に枯れてしまった苗が1つありました。
こちらは余っていた苗を植え替えました。
他の苗たちも、葉が黄色く元気がなかったり、ところどころ茶色く枯れ始めた葉も…
多少は植え付けのショックで元気がなくなることはあるけど…さすがに「こんなに?」って状態。
考えられる要因の1つは、朝晩はまだ冷え込む日があること。
もう1つは、根張りがよくなる前に強風に煽られてしまったこと。
土が悪いことはあまり考えられないけど…可能性はゼロじゃない。
ちょっと病気っぽい萎え方にも見えるのが気になる…
なにはともあれ、苗は定植したということで。
今後は、苗を踏まないように気をつけながら、ネット張りなど最後の仕上げをしていきます。
引き続き、ムクナ豆栽培チャレンジの応援をよろしくお願いいたしまっす😄
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