野菜作りについてきちんと勉強してみる㉒[農薬・総合防除]【農業検定対策】
こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。
成功あり失敗ありだけど楽しんでます
農薬の安全性
農薬は、農林水産省が定める農薬取締法に基づき、様々な毒性試験などを行っている。
散布時期や散布回数などの安全基準が定められており、それを守って使用すれば安全。
用法は守らないとね!人間の薬品であっても、使い方間違うとサイアク死ぬからね
より安全・安心なもの、病害虫に抵抗性のつかないもの、有機農法にも使える農薬が増えてきている。
食品由来の気門封鎖型殺虫剤
気門封鎖型とは、害虫の気門(吸気口)をふさいで、窒息死させる薬剤。
ハダニ類、アブラムシ類、コナジラミ類などの微小な害虫に即効性がある。
主原料は、デンプンなど、食品由来の物なので、使用回数に制限が無く、害虫に抵抗性がつく心配もない。
微生物を活用した殺菌剤
代表的な微生物殺菌剤は納豆菌の一種バチルス・ズブチリス。
病原菌が繁殖する前に葉や茎の表面をバチルス菌で埋め尽くし、病原菌が住み着く場所をなくしてしまう。
野菜の灰色カビ病やうどこ病、イネのいもち病に効果があり、土着天敵にも影響が出ない薬剤として市販されている。
納豆菌は自家製ボカシ肥料でも使ったけど、万能だね
薬剤散布は葉裏に良くかかるように
病原菌は、葉の表裏の両面から侵入し、害虫は葉の裏面に寄生している事が多い。
なので、薬剤が葉の裏側に良くかかるように、噴口を上に向けて下から吹き上げ、葉を下から煽るように噴霧する。
そのあとしっかり乾かす。
雨の多い時期に病気が発生しやすいんだけど、散布直後に雨が降ると薬が流れちゃうから困るよね
希釈倍率
農薬のラベルに書いてある希釈倍率は薬剤によって違う為、注意が必要。
適用作物と適用病害虫によっても違う。
基準以内で低濃度の薬液を作り、まきムラなくかけることが防除の基本。
環境の保全と総合防除
化学農薬だけに頼らず、生物的防除法、物理的防除法、耕種的防除法を組み合わせて被害を最小限に抑える方法が「総合防除」。
この極みが”自然農”なんだろうね
生物的防除法
土着天敵の活用が代表的なもの。
アブラムシを捕食するテントウムシの幼虫、コナジラミ類の天敵であるクロヒョウタンカスミカメなど。
土着天敵の保護と利用には環境整備が必要。
ナス畑の周囲に飼料作物のソルゴーなどを植えておくと、ナスの害虫であるアザミウマやアブラムシがソルゴーに着き、それをエサにする土着天敵のヒメハナカメムシなどが増え、ナスの害虫被害を抑制する。
これをやるためには、どの野菜にはどの虫がついて、その虫の天敵が何なのか学ばないとね
物理的防除法
害虫の侵入遮断
物理的な障害物で害虫の侵入・加害を防ぐこと。
防虫シート・不織布などでうね全体を覆う「トンネルがけ」など。
害虫の行動抑制
果樹園内に黄色蛍光灯を設置する事で、果実の吸蛾類の被害を1割以下に抑えられる。
野菜、花木ではオオタバコガなどの夜蛾類の被害抑制にも効果が。
紫外線カットフィルムでハウス全体を覆うと、アザミウマ類などの侵入を防止できる。
害虫の誘引捕殺
黄色・青色の有色粘着トラップの設置で、コナジラミ・アザミウマの密度を低下させることができる。
太陽熱土壌消毒
夏のハウスに生わら20kg/㎡、石灰窒素10kg/㎡を施用して土とよく混ぜる。たっぷりと灌水(土中50cm)し、土の表面にポリフィルムを全面被覆してハウスを1か月締め切る。
地温が40~50℃に上昇して土壌センチュウや土壌病原菌の密度を低下できる。
耕種的防除法
抵抗性台木の利用
果樹や野菜で病気に抵抗性のある台木を接ぎ木する方法。
キュウリ、スイカなどのツル割病は、カボチャやユウガオなど台木にすると発病を回避できる。
混植・輪作
スイカやメロンなどウリ科作物にはネギを、トマトやナスなどのナス科作物にはニラを混植すると、土壌病害を抑制できる。
科の違う作物の輪作も、病害虫密度を減らす基本。
栽培管理で病虫害防止
連作を避ける、病害虫の多発時期を避けた作付け計画、栽植密度の調節、収穫残渣・病害株の処理など圃場衛生管理も重要。
\ 『日本農業検定』公式テキスト/
https://www.choinaka.ji-freedom-nature.com/nature/farming/cutworm https://www.choinaka.ji-freedom-nature.com/nature/farming/baby-corn https://www.choinaka.ji-freedom-nature.com/nature/farming/failed-vegtables
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