後悔しない別荘地の物件の探し方[那須の別荘地に移住した私の体験談も!][格安に注意!]


別荘地に移住ってどうなのかな?そもそも定住していいものなの?



別荘地での物件はどうやって選べばいいんだろう?



じゃあ別荘地移住の物件選びで後悔しない方法を教えるね!
こんにちは!那須に移住して田舎暮らしをしているAOです。
この記事では、田舎暮らし物件を探す上で知っておくべき点や別荘地に移住するメリット・デメリットをご紹介します。
最も大切なのは、物件そのものの条件だけでなく、「どんな別荘地か」です。



実は一口に「別荘地」と言っても3種類あるんだよ!ここの選び方を間違えると一生後悔するから!



後悔なんてしたくない!大事なこと教えて教えて!



ポイントは「管理費」の有無。この記事で詳しく説明するね!
実際に那須の別荘地に移住した私の体験談も交えながら紹介しますので、あなたが抱える多くの不安が払拭されること間違いなしですよ〜♪
別荘地にも種類がある!主な3つを紹介


一口に「別荘地」と言っても、その形態は3種類に分けられます。
- 管理されている別荘地
- 管理されていない別荘地
- 別荘地外別荘地
それぞれメリット・デメリットが違い、どの種類があなたに合っているかは、どんなライフスタイルを送りたいかによって変わってきます。
まずはそれぞれの特徴を紹介しますね。
管理されている別荘地
「別荘地」というと、別荘入り口にゲートがあって管理棟があって、区画ごとに分譲されていて…というイメージですよね。
このイメージがまさに、管理会社によって「管理されている別荘地」です。



「THE 別荘地」って感じだね



私の住んでる那須にもたくさん管理されてる別荘地があるよ
都会に例えて言うなら「管理人が常駐しているマンション」といったところでしょうか。
当然マンションの入口はオートロックだし、フィットネスとかパーティールームとか共用の設備が色々ある。
そんなイメージです。
管理されていない別荘地
実は「管理されていない別荘地」もあります。
この種類を細分化すると、さらに色んなパターンに分けられます。
例えば、当初は管理会社が別荘地を開発して販売したものの、何らかの理由で撤退することになり、管理しなくなったパターン。



バブルが弾けて管理会社が倒産しちゃったパターンとかもあるみたい



バブル時代は別荘地も凄かったらしいもんね
あるいは管理会社ではないものの、地域の自治会が運営しているパターンもあります。
または、「自治会」というほどの組織ではないものの、住民の有志が自主的に集まって地域の管理をしているパターンもあります。
別荘地外別荘地
3つ目の別荘地の種類は、最初から「別荘地」として囲ったエリアではないものの別荘が建っているエリア「別荘地外別荘地」です。
1〜2軒しかない場合もあれば、数軒が集まっている場合もあります。
古くからの集落の中ではなく、開発された新興住宅地でもないのがポイントです。



私が住んでるのがこの「別荘地外別荘地」なんだけど詳しくは後で解説するね!



うん。まずは多くの人が真っ先にイメージする「管理されている別荘地」の紹介からお願い!
管理されている別荘地のメリット・デメリット


では多くの人が「別荘地」と聞いて真っ先に思い浮かべるであろう「管理されている別荘地」について、メリット・デメリットを詳しく紹介します。
メリット
まずはメリットから。
結構いろいろとあります。
- ゴミステーションが利用できる
- 別荘地として囲われているので防犯性が高い
- ご近所さん皆が「よそ者」
- 管理人さんが別荘地内の道や木々などの整備をしてくれる
- 管理人さんが冬場の水道の凍結防止をしてくれる
- ゴルフ場や温泉など提携施設が無料or優待価格で利用できる
- ログハウスなどオシャレな物件が多い
日常生活を考えると、ゴミステーションが使える事はとても便利ですよね。
一般的な住宅街だと、自治会に入らないとゴミステーションは使わせてもらえないですからね。



管理人さんがいれば、ご近所さんとゴミの捨て方等で揉めずに済みそう



間に入ってくれる存在がいると心強いよね
別荘ユーザーは皆どこぞからやってきた「よそ者」だという点もメリットです。
田舎ならではの熟成されたコミュニティに後から入るのは大変ですが、同じような境遇の人たちであれば不安は少ないでしょう。



田舎の密すぎる人間関係がトラブルの原因となるケースも聞くもんね



みんなが同じ境遇だと疎外感は少なそうだよね
那須などの寒冷地は、水道の凍結防止は死活問題です。
長期間、家を空けることがあるなら、特に大きなメリットになるでしょう。
デメリット
次に、管理されている別荘地のデメリットを挙げます。
- 管理費がかかる
- 私営水道である場合が多く、水道利用料が高い
当たり前ですが、「管理会社による管理」というサービスがあるため、管理費がかかります。
マンションの共益費みたいなものです。
別荘地の管理費の額は管理会社によってピンキリで、年額制のケースや月額制のケースもあるようです。



別荘購入時に入会金が必要な場合もあるよ



別荘は維持費用も初期費用がかかるんだね
水道利用料も管理会社によってピンキリ。
水道を利用する為の基本料金に加えて、利用した分に応じて料金を取る所もあり、公営の水道よりもお高くつくようです。



水道は死活問題だから仕方ないっちゃ仕方ない



だからこそ別荘=お金持ちってイメージになっちゃうのかぁ
とはいえ、最初に挙げたメリットもとても魅力的なものです。
特に女性の一人暮らしや高齢の方など、安全面や利便性を重視したいなら検討する価値は高いでしょう。
管理されていない別荘地のメリット・デメリット


次に紹介するのが「管理されていない別荘地」です。
「管理されている別荘地」よりも費用が抑えられる分、受けられるサービスも少ないです。
メリット
まずはメリットから。
- 別荘地として囲われているので静か
- オシャレな別荘物件が多い
- 別荘地なので、ご近所さん皆が「よそ者」
- 管理費0円
管理されている別荘地との違いは、管理人さんの存在がない事。
なので管理費などが0円で済んで経済的な分、「何のサービスも無い」です。



自治会がある場合は自治会費がかかることもあるよ



まぁ普通の住宅街でも自治会費はかかるし、似たような感じかもね
デメリット
では、デメリットについて。
- 別荘地として囲われてはいるが、防犯性は普通の住宅街並み
- 公営水道ではなく私営水道である場合が多く水道利用料が高い
- 別荘内の道や木々の管理があまりない
- 放置物件(ほぼ廃墟)が多い(場合もある)
- 家の前の道が公道ではなく私道の場合がある
- 私道の管理者が不明だったり曖昧だったりトラブルの原因となる場合もある
- 別荘地の経営会社が土地の突然運営方針を変えることがある
管理されていない別荘地にも「別荘地の入り口」的なものはあるものの、管理人さん常駐している訳ではないので、防犯性についてはあまり期待ができません。
部外者でも入りたい放題です。
また、別荘内の道や木々の整備が行き届かないこともあるようです。



私が見学した「管理なし別荘地」は完全に荒れ果てて「ちょっとここには住めない…」って感じだったよ



ゴーストタウンみたいになってるってこと!?
私が見学した「管理なし別荘地」は箱根の某所なのですが。
観光客で物凄く賑わっている箱根で、しかも国道1号線からちょっと入っただけの別荘地なのに、森に囲まれて隔絶された空間となっていて、すっごい静かで、まさに現実逃避ができる好立地だったものの…
別荘内を回る道のアスファルトが劣化しまくって、亀裂や穴だらけでした。
売れ残っている土地はジャングル状態に荒れ果てているし…
その上、何年間も放置されたような廃墟も多く、穴だらけの道と相まって寂れた感じがムンムンしちゃってるのも残念ポイントでした。
同じ「別荘地」と言っても、「管理された別荘地」とは雰囲気があまりに違いました。
もしかしたら、もっとちゃんとした「管理なし別荘地」もあるかもしれませんが、このような事例もあることは知っておいてほしいです。
もしかしたら「管理された別荘地」は管理会社が管理してくれてることに加え、別荘オーナー自身も「ちゃんと使わないともったいない」とか「売れるようにキレイにしとかなきゃ」みたいな気持ちが働くので、人が住みやすい環境が整っているのかもしれません。
家の前(家に至る道)が「私道」の場合、工事のときや水道・電線を引くときなどトラブルになるケースがあるようです。
例えば「工事は許可しない」と反対されたり、「この道を通りたいなら通行料を払え」と言われたり。



どうしてそんなことになっちゃうの!?



相続とかで地主が代わってゴネてくるケースがあったりするみたいだよ
「土地の運営方針を変える」も注意すべきポイントです。
別荘地が「管理されていない」といっても、そのエリアを所有している地主さん(会社)がいます。
なので、ある日突然、自分の別荘の隣の区画にソーラーパネルを設置されたり、なんかの施設になってしまったり、住民が暮らしづらくなってしまうようなトラブルが起こり得るんです。



静かで快適な暮らしを手に入れたはずなのに…!



「こんなハズじゃなかった」を避けるためにも隣近所の土地がどういう管理になってるのかしっかり確認しないとね!
「管理費は払いたくないけど別荘地らしい物件を見つけたい」という人は、「管理なし別荘地」の中で希望に合う物件があれば一考の価値はあるのではないでしょうか。
別荘地外別荘地のメリット・デメリット


第3の選択肢、それが別荘地外別荘です。
「別荘地でありながら別荘地ではない」、そんな感じです。
メリット
まずはメリットから。
- 管理費がかからない
- 家の前まで公道が通っている(場合もある)
- 公営水道が来ている(場合もある)
- 別荘地利用者も多く、ご近所さんにも「よそ者」も多い
「地元民が古くから集まっている集落ではない」という意味で「別荘地」と呼ばれてますが、実際には「〇〇別荘地」として囲われた地域ではありません。
何らかの理由で売りに出された土地に別荘が集まってできた別荘地です。
公道なら行政が管理してくれるし、公営水道は料金も安上がりだし品質の面でも安心です。



でも別荘地外別荘地だったら全部が公道で公営水道というわけではないんだよね?



うん。「いわゆる別荘地」よりはその可能性が多いけど、実際のところどうかは物件の詳細情報を要チェックだよ!
デメリット
お次はデメリットです。
- ごみ問題や敷地内の管理などは通常の住宅街と同じ
- 辺鄙な地域にある事が多い
- 隣に施設が建つリスクあり
別荘地外だと一般的な一軒家と同じ暮らしになるので、ゴミ処理や敷地内の管理などは全て住民=自分でやる事になります。
また、別荘地外別荘は辺鄙な地域にある事が多いです。
なぜならば、別荘の開発(管理)会社が買いたがるような地域ではなく、地元民も住みたいような地域ではない…つまり「余ってる地域」が「結果的に別荘地になった」みたいなことが多いから!



当然、お店やお医者さん、学校などの施設は近くにありません
別荘地外別荘地は、別荘地ならではの「よそ者」が集まった気安さはありつつ、地元民との接触もあまりなく、静かに一軒家生活を満喫できるイメージです。
「別荘地」が「お手軽な田舎暮らしっぽい便利な暮らし」だとしたら、
「別荘地外」は「ちょっとした田舎暮らし=ちょ田舎暮らし」になると思ってくださいね。
筆者の体験談
我が家も、ただの森だった場所を数十年前に区画に分けて売られた地域の一角です。
多くが別荘目的で購入され、一部は林業のための植林地として使われているようです。
他にも半径1km圏内には廃墟同然になっている別荘が点在していて、今でも定期的に利用されている別荘は少数派です。



やっぱバブルの頃に売られたのかな?



時代的にはもうちょい前だけど日本の経済が上向きだった頃なのは間違いないよ



今は廃墟になってる別荘も多いんだね



うん、だけど廃墟よりも森のまま残ってる区画のほうが多いよ
筆者の体験談について更に詳しくは別記事でご紹介しますね。
別荘地ならではの「格安物件」に注意!


別荘地の種類を選び間違えると、「維持費」や「ご近所付き合い」の面で後悔する可能性があります。
あなたのイメージする別荘地ぐらしに合った別荘地を選んでくださいね。
もう1つ大切なのが、別荘地あるあるな「格安物件」に注意することです!
別荘の中古販売のサイトをいくつか見ていただくとすぐわかるのですが、普通に使えそうな小綺麗な物件が300万円とか400万円とか、中には1円とか、破格の値段で売られているのを幾つも発見できます。



別荘がそんな安いとか怖いんだけど!



その直感的な恐怖は合ってるよ
実はこのような格安別荘物件は、資産としての価値がつかないから格安で売られているんです。
実は多くの中古別荘物件は、バブル時代の別荘ブームに乗って親世代が購入した物件で、相続した人が管理費や固定資産税を重荷と感じて「今すぐにでも売りたい!」と販売しているものです。
持っているだけで金食い虫だし、安くてもいいから早く手放したいのです。
- 管理費が高い(そこで暮らし続ける限り支払いが永遠に続く)
- 私設水道が高い(管理の品質も心配)
- 私道のリスク(今は良くても後々トラブルになるかも)
そもそも「浄化槽がない」とか「物件が未登記」とか、購入者が困るような問題を抱えた物件もあります。



昔は規則が色々とルーズだったみたいで「バレなきゃOK」みたいなノリでやりたい放題だったみたい



そんな物件、知らずに買っちゃったらアウトだね!
那須においては「避暑地として建てたから冬の防寒対策が皆無」という物件も多くて、移住&定住を念頭に置いてるなら死活問題となるケースも…。
なので、安さに目がくらんで勢いで買っちゃうことは絶対にNGなんです!!!



どうしても気に入った物件があるならプラスでかかる費用は覚悟してね



トレードオフってやつだね…!
別荘地に移住はアリ?ナシ?


ところで「別荘地って定住していいの?」と疑問に思ってる人もいるかもしれません。
基本的には、別荘地への移住&定住は全然問題ありませんし、実際にそうしてる世帯も多いのでご安心ください!
ただし管理されている別荘地には、それぞれの規約があるので、念の為ご確認ください。
定住する場合と別荘利用の場合で管理費が異なる場合もあるようです。
別荘地暮らし「アリ」な点
別荘地暮らしは、田舎暮らしのように自然を満喫できる環境でありつつ、別荘利用者のための施設や観光地もあるため、都会的な暮らしも楽しめます。



都会ではないけれどド田舎でもない「ちょっと田舎」な暮らしを楽しみたいならもってこいだよ



だからこのブログも「ちょ田舎暮らし」なんだね♪
別荘地暮らし「ナシ」な点
ただし、いかにもな田舎暮らしをしたいなら、別荘地は向かないです。
特に観光シーズンの賑わいが苦手な人は避けることをおすすめします。
例えば那須は避暑地として有名なので、夏休みの賑わいがヤバイです。
普段が静かなだけに、そのギャップに引くぐらいですw
雪で人気の別荘地はスキー・スノボの季節になると地獄絵図となるようです。
なので「都会のような喧噪は嫌だ!」という方にとっては別荘地はナシだと思います。



ガチな田舎を探してください
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
どれを選んでもメリット・デメリットがありますので、最終的には、あなたがどういうライフスタイルを送りたいのかで判断してみてくださいね。
より詳しく私が那須に移住して感じているメリット・デメリットについて知りたい方は、↓の記事で詳しく紹介しています。


ご近所さんとの人間関係に心配している人は、こちらの記事が参考になります↓


それではまた別の記事でお会いしましょう♪
お気軽にコメントください♪