野菜作りについてきちんと勉強してみる⑰[種子と発芽]【農業検定対策】
こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。
成功あり失敗ありだけど楽しんでます
種子のつくりや働き
種子の作り
胚
花が受粉したのち、種子の中で発育した幼植物体。
最初の葉になる子葉、最初の根になる幼根、第一本葉となる幼芽、それらをつなぐ茎となる胚軸からなっている。
画像のcやdをひっくるめた名称。
胚乳
デンプン、脂肪、タンパク質など発芽する時の栄養分。
画像のb。
種皮
種子の表面を包み胚と胚乳を保護する。
画像のa。
種子の種類
有胚乳種子
成熟した種子に胚乳が蓄えられている種子。
発芽する時は子葉が胚乳の栄養分を吸収しながら育つ。
イネ、トウモロコシ、トマト、ナス、ネギ、ホウレンソウなど。
無胚乳種子
種子が成熟する段階で子葉が胚乳の栄養分を吸収し、胚乳が無くなっている種子。
子葉が栄養分を吸収して大きく成長しているので、種子の中の大部分は子葉で占められている。
発芽する時は、子葉に蓄えられた栄養分を吸収しながら育っていく。
インゲン、エンドウ、カボチャ、キュウリ、ダイズ、ダイコン、ソラマメ、ニンジンなど。
種の見た目で種類が分かるかと思ったけど、そこに傾向は無さそうだ
マメ科植物の葉型
地上子葉型
発芽時、子葉が地上に出てきて種皮を外したら、光合成を始める。
本葉が広がった後でも子葉が残り光合成を続けるものもある。
インゲン、ダイズなど。
栄養分の多い子葉が地上に顔を出すので、それを食べるハトなどの鳥害に注意。
地下子葉型
使用は種皮をかぶったまま地中に残り、子葉から延びる茎が本葉を地上に持ち上げる。
発芽時の光合成は最初から本葉が行う。
アズキ、エンドウ、ソラマメなど。
種子の寿命
野菜の種子には寿命があるため、種袋の有効期限を要確認。
乾燥・低温状態で長く保存できる。
- 1~2年:ネギ、ニンジン、スイートコーンなど
- 3~4年:レタス、ホウレンソウ、ピーマン
- 4~5年:ダイコン、キュウリ、カボチャなど
- 6年以上:トマト、ナス、スイカなど
有効期限を過ぎた種でも播種は出来るけど、発芽率がガタ落ちするよ
発芽の環境
発芽とは、種子から根や葉が種皮を破って外に出てくること。
出芽とは、地表に子葉が出てきた状態のこと。
地中から葉が出てきたら「発芽」だと思ってたけど、正確には「出芽」だったんだね
発芽するに必要な3つは「水」「空気」「温度」。
水
種子は乾燥状態で保存されている間は成長を停止した「休眠」状態。
吸水すると発芽に向けての準備を始める。
土の中の水分が多すぎると土中の酸素が少なくなる為、発芽の活動が順調に進行しない。
空気(酸素)
吸水した種子は呼吸を初めて、発芽の為のエネルギーを作り出す。その為に多くの酸素が必要。
通気性の良い土壌が重要。
土をふかふかにしろ!ってのは適度に空気を採り入れる為だったんだね
温度(適温)
「発芽適温」とは種子が最も発芽しやすい温度のこと。
多くの野菜は発芽温度が20~25℃。
レタスやホウレンソウなどは20℃以下の冷涼な気候を好む。
トマトやキュウリは30度までの高温が適温。
同じ野菜でも品種によって発芽適温が異なる場合もある。
光
「好光性種子」とは光によって発芽が促進される種子。
ゴボウ、ニンジン、カブ、レタスなど。
種を播いて土をかぶせないでもOKなぐらいらしい
「嫌光性種子」は光が当たらない方が発芽しやすい種子。
ダイコン、ネギ、タマネギ、ナス、トマト、キュウリ、カボチャなど。
こちらは種の上にパラパラっと土をかぶせるよ
\ 『日本農業検定』公式テキスト/
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