野菜作りについてきちんと勉強してみる⑧[生態系の基礎知識]【農業検定対策】

農業検定
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こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。

あお

成功あり失敗ありだけど楽しんでます

もくじ

生物の繋がり

生態系と構成要素

「生態系」とは、「大気」「太陽光」「水」「土壌」の4つの自然環境とそれらに支えられて生きる「すべての生物」が関連しあっているまとまりのこと。
これら4つの環境と生物を合わせて「生態系の構成要素」という。

自然生態系」とは、人の手が入っていない生態系。

物質循環

物質循環」とは、いろいろな物質が生態系の中で待機、土壌、植物、動物、微生物の間を巡り巡っている状態。

植物は光合成作用によって、有機物である炭水化物をつくりだし、大気中に酸素を放出している。

動物も植物も、酸素の呼吸作用で不要となった二酸化炭素を大気中に放出し、放出された二酸化炭素は植物が光合成で有機物を作り出すために利用されている。

光合成をおこなえない動物は、植物が光合成で作り出した有機物を取り込むことによって、生命活動をしている。

動物の排泄物や植物の落ち葉などの有機物は土壌中の微生物や小動物が活きていくための餌となり、無機物に分解される。

微生物や小動物の死骸は、他の微生物や小動物の餌となり無機物に分解され、これらの無機物を植物は根から吸収し、光合成によって有機物をつくりだしていく。

植物の生命活動は、生態系の土台だが、土壌中の微生物や小動物によって支えられている。

食物連鎖

食物連鎖」とは、食うものと食われるものの関係。

食物連鎖が途切れると物質循環も途切れ、生態系全体が崩れてしまう。

生体ピラミッド

生体ピラミッドとは、食う食われるの関係を下から上に並べたもの。
会のものほど個体の種類・数が多く、上に行くほど少なくなるので、ピラミッド型になる。

『Kids環境ECOワード』から拝借

ピラミッドを構成する生物は、生産者、消費者、分解者に分けられる。

生産者=植物

植物は光合成によって炭水化物を作り出す。

消費者=動物

植物を餌とする草食動物(一次消費者)、草食動物を餌としている小型肉食動物(二次消費者)、それらを餌としている大型肉食動物(三次消費者)。

分解者=微生物・小動物

微生物や小動物は、動物のフンや死骸、植物の枯葉などの有機物を無機物にして分解して餌にしている。

分解され土壌中に戻された無機物は生産者が成長する為の栄養となる。

ミミズやダンゴムシは落ち葉などを食べているの動物なので消費者であるが、分解者としての働きも。

菌類や微生物は分解者ではあるが、落ち葉やフンなどの有機物を体に取り入れているので消費者でもある。

生態系を活かす環境保全型農業

農地生態系

農業生態系」とは、農業がおこなわれることによって維持される生態系。

水田や畑は、作物が育ちやすいように、競合する雑草や作物・害虫、病原菌などは人間の手によって排除される。この為、生態系を構成する生物種が少なく、物質循環は単純で途絶えがち。

作物が作った有機物は、収穫されてしまうので、物質循環が途切れる。

あおい

花を咲かせる(=種をつける)前に収穫したり、種ごと食べたりしちゃうもんね

これを防ぐため、人間が生態系の外から窒素・リン酸・カリウムなどの物質を「肥料」と言う形で補給している。

「施肥」「収穫」という物質の出し入れの為、農業生態系は不安定になりやすい。

あおい

肥料を生態系と考えた事がなかったけど、確かにそういう事だね

農地と生物

農業生態系のバランスを適正に管理・保持する為には、人間の正しい知識と努力が必須。農業が、自然生態系を作物の栽培に有利なように変えている為、その歪みを人間の手で是正せねばならないため。

あおい

他の動植物がやってない事を人間が文明の利器をもって行っている訳なので、歪みを生んでしまう事は致し方ないね

作物の生育を阻害する動植物は、「雑草」や「害虫」として「除草剤」や「殺虫剤」によって取り除かれる事がある。

これらの薬剤によって、アブラムシ類を捕まえて食べるようなナナホシテントウなどの捕食性動物、害虫の体内に卵を産み付けてその幼虫が害虫を食べるヤノネツヤコバチなどの寄生性動物、害虫に病気を起こすウィルス・最近などの天敵も殺してしまい、かえって被害がひどくばる場合もあるので、使用には注意が必要

特定の作物を毎年連続して栽培している農地では、土壌微生物相のバランスが悪化したり、その作物を好む病原菌や害虫が増えてしまうので、収穫量が低下する。これらを防ぐために土壌改良や土壌消毒、害虫防除、輪作が行われる。

あおい

連作障害がある野菜と無い野菜ってあるみたいだね

環境保全型農業への取り組み

環境保全型農業」は、農業の持つ物質循環機能を活かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業。

1999年の「食料・農業・農村基本法」、2005年「農業生産活動規範」など。

2011年には、化学肥料・化学合成農薬を5割以上低減する取り組みや、地球温暖化防止に効果の高い営農活動、生物多様性保全に効果の高い営農活動に対して支援を得られるように。

農業生産活動規範(農業環境規範)

  • 土づくりの為、堆肥等の有機物の利用
  • 病害虫・雑草が発生しにくい栽培環境づくり。農薬の使用・保管は関係法令に基づき適正に。
  • 作物の生産に伴って発生する使用済みプラスチックなど廃棄物の処理は関係法令に基づき適正に。
  • ハウスの加温、穀類の乾燥など施設・機械等の使用や導入に対して、不必要・非効率的なエネルギー消費が無い様に。
  • 肥料・農薬の使用状況等の記録を保存する。
あおい

なるべく余計な(不要な)事をしないようにしよう、って事だね

\ 『日本農業検定』公式テキスト/

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