野菜作りについてきちんと勉強してみる㉕[連作障害・土壌の管理]【農業検定対策】

農業検定2級
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こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。

あお

成功あり失敗ありだけど楽しんでます

もくじ

連作障害

連作障害とは、毎年同じ畑に々作物を続けて栽培すると生育不良になり、収量・品質が低下しやすい状態の事。

連作障害の原因は土壌の状態の偏り。

  • 土壌に特定の病原菌や害虫の卵・幼虫が増える
  • 作物の根が、他の植物の成長を抑えるために出す毒性物質(嫌地物質)を連作土壌中に増やし、作物自身が自家中毒を起こす。
  • 作物による肥料養分の吸収に偏りがあるため、連作中に養分の欠乏症が発生する。
あおい

家庭菜園の場合は、狭い範囲に複数の作物を育てる事が多いだろうから、連作障害の懸念は少ないかもね

連作障害が出やすい野菜

野菜には連作障害が出やすいものと出にくいものがあるが、出やすい野菜の方が多い。

特に休裁期間が必要な野菜

エンドウ、ナス、スイカ、ゴボウなどは5年以上の休裁が望ましい。

連作障害が出来にくい野菜

サツマイモ、カボチャ、ネギ類など

輪作の基本型

輪作とは、栽培する作物を周期的に変える事で土壌の養分バランスをとるとともに、連作での病原体・害虫などの被害を防ぎ、地力を維持すること。

基本的な作付け型

イネ科作物→マメ科作物→根菜類(深根作物)

イネ科作物(ムギ類など)は、根や茎として有機物が多く残り、土壌有機物の保持や供給の働きをする。

マメ科作物(ダイズ、牧草など)は肥沃度向上、特に窒素などの養分補給機能を果たす。

根菜類・深根作物(ゴボウ、ナガイモなど)は土壌構造の改良、真相の養分利用を促進させる効果がある。

同科野菜の輪作回避

植える野菜が違っても同じ科の野菜を連作すると連作障害が発生しやすい。

同じナス科(トマト、ナス、ジャガイモなど)同士で連作する場合など。

あおい

ウリ科:キュウリ、ゴーヤ、カボチャ、ズッキーニ、メロン、スイカなど

土壌の管理

有機物の施用

腐食が多く、団粒構造の計られた野菜畑では、微生物の活動が活発で、有機物の分解が早い。

そのため、定期的に堆肥などの有機物を施用する必要がある。

あおい

堆肥の選び方については『肥料・堆肥』の記事を参照

石灰の散布

石灰資材は、土壌pHの調整の為に投入されるが、作物には酸性土壌を好むものや酸性土壌でも十分に育つものもある。

それぞれの野菜の好適酸度を確認してから散布する。

基肥施用の1週間前、播種や定植の2~3週間前に行う。

あおい

土壌のpHについては『土壌』の記事参照

うね立て

  • 耕起:くわなどで土を起こして反転する作業。有機物の分解や土壌微生物の繁殖を促し、通気性や保水性を良くする効果もある。
  • 砕土:土の塊を細かく砕き、地面を平らにする作業。播種や定植をしやすくする。
  • 畝立て:播種や苗の定植の為に少し盛り上げた場所を作る事。
    • 高畝(排水が悪く過湿になりやすい場合)、平畝(排水性が良く、表土が渇きやすい場合)。
    • 太陽が高い夏場(春作)は南北畝、太陽が低い冬場(秋作)は東西畝にするとよい。

基肥(元肥)

基肥(元肥)とは、播種や苗の定植前に入れる肥料の事。

作物の生育期間に合わせて、速効性の肥料や緩効性の肥料を使い分ける。

肥料を土に馴染ませるため、播種・定植の1週間前に済ませておく。

リン酸肥料が土中を移動しにくく、追肥には向かない肥料なので、全量を基肥に使う。

  • 全層施肥:圃場全面に施肥し、作土全体に混合する
  • 表層施肥:根が浅く広がる作物の作土の表層に施す
  • 溝施肥:根が深い作物の作土に穴を掘って肥料を入れる
あおい

表層施肥:キュウリ、カボチャなど
溝施肥:ナス、トマトなど

\ 『日本農業検定』公式テキスト/

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