野菜作りについてきちんと勉強してみる㊴[スイートコーン]【農業検定対策】
こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。
成功あり失敗ありだけど楽しんでます
基本情報
果菜類・イネ科
原産地:メキシコ高原、ボリビアなど
主な生産地:北海道・千葉・茨城
栽培時期
おもな病害虫
病気:苗立ち枯れ病、すす紋病、黒穂病
害虫:アブラムシ類、アワノメイガ
基本的特性
温度:発芽適温25~30℃、生育適温23~25℃。高温での光合成能力が高く、根の発育にも高い地温が必要。
光:強い光を好む。短日で出穂が早まり、節間は短くなる。
水:絹糸が出てから収穫までは果実が充実する時期なので、十分な灌水が必要。
土:通気性・排水性のよい壌土が適する。
品種
イネ、ムギと並ぶ主要穀物。
青果用、飼料用、デンプン・油の原料用、菓子用として使われ、それぞれに適した品種がある。
飼料用:デントコーン。収量が多く、デンプン含量も多い。
菓子用:ポップコーン。加熱するとはじけるのが特性。
青果用:甘味種であるスイートコーン。ちいさいうちに収穫して販売されるのがヤングコーン・ベビーコーン。
栽培の手順
畑の準備
生育期間が約3か月と短いが吸肥料が強く、生育が早いので肥料を多く施す。
基肥の目安は堆肥2kg/㎡、苦土石灰100g/㎡、緩効性の化成肥料200g/㎡。
種まき・定植
スイートコーンは直播栽培も移植栽培も可能。
畝幅100cm、条間45~50cmの2条まき。株間25~30㎝の点まき。
短まきは不可さ2~3㎝で1か所に2~3粒まいて覆土する。
種子のとんがりを下向きにして、指で押すように土に差し込む。
幼芽が上向きに、幼根が下向きとなるので、発芽が早く、根も深く伸ばすことができる。
適当に播種しても芽はでるけど、育成に大きくバラツキがあったよ
中耕・土寄せ・追肥
葉が2~3枚の頃に間引きをして1か所1株とする。
中耕・土寄せは、雄穂(ゆうずい。雄花の集まり)が分化し始める時期(種まき後40日ごろ)までに、根を切ったり葉を傷めないように注意しながら行う。
追肥は雄穂が出始めた頃に、100g/㎡目安に。
雄穂、雌穂の形成と受粉
茎の頭に雄穂が分化し、脇芽が雌穂(しずい。雌花の集まり)へと分化する。
雄穂が出てから3~4日後には雌穂の先からひげのような雌しべ(絹糸)が出る。
絹糸1本が果粒一つに対応していて、雄穂の花粉が風によって絹糸に受粉する事で実が作られる。
1条植えでは受粉しにくいので、受粉を確実するために同じ品種を隣接させて2条以上植えると良い。
分げつ・除房・病害虫
株元付近に出る分げつは光合成により十分な養分が生産されるので残す。
絹糸が見え始めた頃、生育の良い雌穂1本を残して他は取り除く(除房)。養分を1本に集中させて高品質を目指す。
除房した若いコーンがベビーコーンだよ
おもにアブラムシとアワノメイガの害が大きく、雄花切りをして対策する。
うちのコーンの雄穂たちはアブラムシのせいで真っ黒になったよ
収穫と保存
絹糸が萎れて茶色くなる受粉後20~23日が収穫適期。
遅れるとデンプンが多くなり食味が低下する。
甘味が増す早朝に収穫。その日のうちに食べる事が好ましい。
保存する場合は皮をつけたまま絹糸が上になるように縦にして冷蔵庫で保存。
保存する時は野菜が畑で生っている向きにして置いておくってのが基本だね
キセニア現象
トウモロコシは、雌穂が異なる品種の花粉を受粉した場合、花粉親の特徴が果粒にあらわれることがある。
これをキセニア現象といい、果実部全体ではなく、果粒1粒単位で起きる。
スイートコーンだけでなく、飼料用やポップコーンなど全く用途の異なる種類同士でも起きる。
スイートコーンの遺伝子は劣勢の為に特に影響を受けやすい。
近くに違う品種が植えられている場合は200m以上は話して植えるか、種まきの時期を数週間ずらして開花時期が重ならないように注意。
お店で白・黄の混じったトウモロコシを見かける事があるけど、黄色い品種と白い品種のキセニア現象で出来たものということだね
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