野菜作りについてきちんと勉強してみる㊳[スイカ]【農業検定対策】
こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。
成功あり失敗ありだけど楽しんでます
基本情報
ウリ科
原産地:アフリカの赤道地帯
主な生産地:熊本・千葉・山形
栽培時期
春まきのみ
おもな病害虫
病気:ツル枯れ病、ツル割れ病、うどん粉病
害虫:ウリバエ、アブラムシ類、ハダニ類
基本的特性
温度:発芽適温25~30℃、生育適温25~32℃。高温を好むが、夜間は15~18℃程度に下がる方が充実した雌花がつく。
光:ウリ科野菜の中で最も強い光を必要とする。
水:根が広く深く分布し、乾燥に強く、多湿には弱い。
土:排水の良い砂土、砂壌土などが適する。pH5.0~7.0であれば生育に差はない。
品種
もっとも一般的な大玉スイカ(5~7kg)、小玉スイカ(1.5~3kg)の2種類。
果肉が黄色の黄肉スイカも、果皮が黒い「でんすけすいか」、縄で括る荷姿の「黒部スイカ」などがある。
栽培の手順
畑の準備
定植の2週間前までに堆肥を1kg/㎡、苦土石灰を60g/㎡施し、よく耕しておく。
1週間後に化成肥料を150g/㎡施す。
畝幅は140cm、畝間は240㎝。
最高と排水を良くするため、畝全体がかまぼこ型になるように整地、地温を高める為マルチをする。
苗の購入・定植
良い苗の条件:
- 葉が濃い緑色
- 節間が詰まっている
- 下の方の葉が枯れていない
- 根元がぐらついていない
- 茎ががっちりとしてまっすぐ伸びている
- 病気や害虫の被害が無い
接ぎ木苗を活用できるとベスト。
本葉が4~5枚の苗を定植する。
露地では地ばい栽培、株間75cmで植えつけ。
小玉スイカでは、支柱を立てて上にツルを伸ばした立体栽培も可能。
着果習性・整枝
スイカは雌花・雄花及び両性花があり、その割合は品種や栽培環境で異なる。
親ヅル、子ヅルともに6~8節目に一つ目の雌花が咲き、以降5~8節ごとに雌花がつく。
親ヅルが5~6葉の時に摘芯し、子ヅルを4本仕立てに。
1本には着花させず、養分をつくる働きをさせる遊びヅルとする。
他の3本の子ヅルは15~20節の雌花に着果させる。
孫ヅルは取り除く。
受粉・追肥
人工授粉は、午前9時ごろまでに行う。
受粉後は雌花の上に葉をかぶせて雨よけをする。
受粉させたら目印をつけておく。
果実が鶏卵大になったら、変形化や傷果を除去し、やや長めの果実を残す。
追肥は1回目がツルが50cm程度に伸びた時期、2回目が果実がソフトボール大の頃。
畝間に施し、土壌とよく混ぜる。
施肥量の目安は化成肥料40g/㎡。
玉直し・収穫と保存
果実の直径が10cmくらいの時に玉直しをする。
着色の薄い部分を上にし、着果後30日ごろに果実を反転させ、一様に着色させる。
玉直しはカボチャでも行う作業だよ
着果後40日ごろが収穫の目安(品種による)。
収穫後、丸ごとの場合、風通しの良い日陰で2週間ほど保存可能。
接木について
接木栽培は、昭和初期にスイカで実用化された日本初の技術。
接上部の植物を「穂木」、下部を「台木」。
味が良いなど優良な生産を得られるものを穂木に、根が丈夫で病気に強いものを台木に使う。
穂木と台木は近縁な方が定着しやすいが、違う植物でも接木可能なものもある。
土壌伝染性の病害に抵抗性のある台木を使う事で、穂木が病気にかかりにくくなることもメリット。
スイカの場合、台木にユウガオを使う事で、ツル割れ病などの対策になる。
キュウリもカボチャを台木に接木栽培されているよ
\ 『日本農業検定』公式テキスト/
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