ホンダの耕うん機こまめF220が革命的に便利だった【移住者がテレワークしながら起農した件#10】
こんにちは!那須に移住して4年目に突入し、新たなチャレンジとして農業を始める準備中のAOです。
「できるだけお金をかけない(物を買わない)」「家にあるものを活用する」を活動方針に掲げた今年ですが、実は耕運機の「こまめ」を買いました。
今年は収入が見込めない中で10万円以上の投資をすることは正直ためらったのですが、やむを得なかったんです。
この記事ではその「やむを得ない」事情の紹介と、こまめのレビューをします。
こまめは便利だけど環境がハード過ぎると厳しいかも
こまめの導入を検討している人、農業にチャレンジしようとしている人間の奮闘する姿に興味ある人には参考になると思います♪
やむを得ない事情、それは「猛暑」
農業をはじめるにあたり借りた畑は1反ちょい。
しかし今年使用しているのは試験栽培として定植したムクナ豆10株(面積にして3m✕25mぐらい)だけ。つまりほとんどの広大な敷地が余っている。
畑を借りる際に約束した「荒らさないようにしっかりと管理する」を守るためには最低限でも雑草を刈る必要があるのだが、それだけでは「つまらない!」
草を刈るだけでも大変だという理由もある
というわけで、畑の残りの土地も活用して何か野菜を作ろうと思い立ったのです。
でも「できるだけお金をかけない(物を買わない)」「家にあるものを活用する」をモットーに活動開始したため、当初は体力勝負の鍬やレーキなどで耕し&畝立てを始めたのだが、、、
ちょうど作業が真夏の7月〜8月のタイミングと重なってしまい、炎天下での作業は大げさでなく「死にそう」になった。
避暑地で名を馳せる那須とはいえ、日当たり最強の畑はフツーに暑くて危険。
どれだけ水分補給しても、出ていく分のほうが多い😅
マジで熱中症になって頭痛と吐き気で死にそうだった
しかも1反ある畑は想像以上に広い。果てしない!!
どれだけ鍬を振るっても耕し終わらない!!!!
そこで私は考えました。
「機械を導入しよう……!」
しかし真夏のこんな時期に畑を耕す必要があるのは今年だけ、たまたまのこと。
来年は1反のほぼすべてをムクナ豆栽培に使うつもりなので、耕すのは春先に1度だけだし、それは農業委員さんにトラクターをかけてもらうつもりだし。
やはり機械を購入するほどではない。
今年もムクナ豆の定植の前にトラクターかけてもらったしね
とはいえ自宅の庭でも家庭菜園やってるし、それは今後も続けるつもりだし、要すればムクナ豆用の1反以外にも小さめの畑を借りて自家用の野菜づくりも広げるつもりだし、小さな耕うん機1台だったら持ってても損ないのでは?と考えるに至りました。
ただの森の庭だったところから鍬やスコップでイチから開墾してきたけど、広すぎて暑すぎてもう無理…!
観念して文明の利器に頼ります
HONDAこまめF220レビュー
選んだのはホンダの耕うん機こまめF220。
小さい割にはワンランク上のクラスと同じサイズのエンジンが搭載されていて、なおかつハンドルが折れるから乗用車のトランクに載せられる優れもの!
軽トラも今年は買わないから、普通の乗用車のトランクに乗るのはありがたい!
こまめは最小の耕うん機ではないけれど、農家さんというよりは家庭菜園向きのサイズ。
はたして、どれだけ使えるか??
普通の力持ちなら一人作業もOK
注文してすぐ、玄関から入れられないくらいにデカい箱が届いてびっくり。
そもそも外で使うものだし、配達員さんに玄関先に置いてもらっって、そこで開封の儀を執り行いました。
こんな風に分解された状態で届きますが、説明書を見ながら組み立てれば私でも難しいことはなかったです。
1人よりは2人いた方が楽だとは思うけど、1人でも出来なくもないと思う。
ただし、車に載せるときは、力持ちじゃないと1人では難しい。
メーカーも2人で作業することを推奨してるし、力持ちな人でもうまくバランスを取りながらやらないと車に傷をつけちゃいそうなので注意が必要です。
力持ちと言っても一般的な成人男性ぐらいのパワーなら問題ありません。私は無理でしたが、パートナーさんは問題なく持ち上げられました
畑に連れてきたこまめちゃんがこちら。
ピッカピカです!
今ついているタイヤは移動用のもので、これをはずすと土を掻く円盤が見えます。
ハンドルの高さは変えられるので、背の高い人から低い人まで押しやすいと思います。
タイヤと同じくオプションで購入したのが、畝立て用のアタッチメント。
これがあれば、耕した後に畝立てまでこまめちゃんで出来ちゃいます!
燃料のガソリンは携行缶で購入
燃料はガソリン。
初めて携行缶にガソリンを入れてもらいました。
ガソリンスタンドで店員さんにこの缶を渡すと住所や氏名などを記入する用紙を渡され、そちらを提出して支払いをすればOK。
この缶を保管するときは、台など何かの上に置かず地面の上に置くのがポイント。
いわゆる「アースを取る」ってやつ。万が一のことがないように安全のために地面に設置させます
初めてこまめを動かす前にエンジンオイルを充填するのも忘れずに。
今回はこまめを購入したショップさんがサービスでつけてくれたものを使いました。
石・雑草だらけの畑はこまめF220にはキツイ
では実際に耕してみると、、、
うまくいかない😅
こまめが悪いのではありません。
畑に大きな石や雑草が多すぎるのです!
庭で耕したときは超快適だったから間違いないw
土を掻く爪に大きな石が当たるとこまめは前に進めず、土を必要以上に深く掘ってしまうんです。
掘りすぎてしまうと土に埋もれてしまって、そこから脱出するのにものすごくパワーが必要で、貧弱者の私ではしんどかった…。
出来ないわけではないけど、体力を全部もってかれる
爪が石をうまく弾き出してくれるときもあるのだが、逆のその場合は反動でこまめが前方に跳ね飛ばされてしまうので土がまったく耕せない。
雑草の場合も同じで、根本が大きな株のようになってる草だと爪が滑ってしまい耕せない。
こまめがきちんと土を耕しながら前に進むようにパワーで押さえたり、土に嵌ったら前後左右に揺らして脱出させたり、耕うんというよりも「こまめとレスリングでもしてるのか?」という過酷な重労働だった!
2〜3往復もしたら体力尽き果てて、パートナーさんと交代。
二人がかりでも、数メートル進んだだけで1反を耕し切るなんて到底不可能だった…。
結局、数日間をかけて3畝を耕し、畝立てまで行いました。
耕うんは大変だったけど、畝立てはやわらかくなった土のおかげで順調でした。
ガイドのために糸を張ってやっても真っ直ぐな畝にするのは難しかったけど、マルチを張ってしまえば目立たない程度の歪みだから問題なし!
この作業のせいでパートナーさんの夏休みは終了😅
申し訳ないことをしてしまった…。
感謝しかない!
開墾済みの庭では大活躍のこまめF220
こまめはもちろん畑だけでなく庭でも活躍しました。
こちらは畑のように大きな石がゴロゴロとしているわけではないので、全然スムーズに耕せます!
雑草に足を取られやすい点は同じだけど、生えている雑草が畑のように頑固な種類の草じゃなかったから、許容範囲。
ただしこちらの問題は、森のもともとの土と整地のために外から持ってきて入れられた謎土が混ざっている点にある。
謎土は粘土質な赤い土で、ものすごく固い!
森の土の方は人力で私とパートナーさんが運び入れたものなのだが、家庭菜園エリア全面に持ってくるのは大変すぎたため畝幅の分しか持ってきてないんです。
だから耕うん機で畝間(つまり謎土が残ってるエリア)を耕してみると、土の色の違いが歴然!
縞模様みたいになっちゃった。
謎土が多い赤茶色の土の方には自家製の落ち葉堆肥やホームセンターで買ってきたバーク堆肥を入れたものの、やっぱり森の土のような黒土にはできず。
とりあえず今年はこの状態で、黒茶ミックスの畝を立てました。
写真だと分かりづらいかなぁ?
人力だと大変すぎてあきらめた謎土の開墾が、こまめだと数時間で終わってしまった😅
文明の利器、石油パワーってすげぇ!!
そりゃ産業革命も起きるわけだ。
育てた作物については別途♪
一体なんの話かわからなくなってきたが😅
こまめ、買ってよかったです!
作業効率が革命的に向上しました。
ただ、これをメインの耕うん機として1反レベルの広い農地をいっぺんに耕すのは不向きだと思う。
特に石が多いなどの過酷な環境の畑には向かないです。
自走式の大きめの耕うん機のほうが良いと思います
でも家庭菜園レベルや、広い畑でも土の質の良い環境で、狭いエリアを小分けにしながら耕すような使い方だったらちょうどよいと思う。
なにより、車に乗せて移動させたい人にはうってつけ!
では、こまめで耕したエリアで育てる野菜については、また別の記事で紹介しますね♪
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