保護猫クロちゃんとの別れ【「ペットのおうち」で里子に出しました】
こんにちは!那須に移住して田舎暮らしをしているAOです。
野良猫から家猫となったおなじみクロちゃんですが。
紆余曲折を経て、里子に出しました…涙
先住猫りんと相性が悪過ぎた
「ほぼウチの子」状態だった庭猫クロちゃんを保護する決断をしたのが去年の秋ごろ。
8週間の隔離生活の末、猫エイズや猫白血病などの病気もない事が判明。
匂いの交換などを経て先住猫であり我が家のあるじマンチカンのりんさんと対面を果たしたのですが、、、
ゲート越しに会わせたり、直対面したり、会う場所を変えたり、色々と工夫を試みたにも関わらず、
2ヶ月経っても2ニャンズは打ち解けられないどころか、関係は悪化の一途をたどりました。
原因は色々とあると思いますが、
- クロちゃんがグイグイ行きすぎる
- りんさんは体も声も大きくて押しの強いクロちゃんが怖い
- クロちゃんは自分の方が大きいし強いからあるじになりたい
- りんさんは自分が当然あるじだと思っている
- クロちゃんは甘えん坊でヤキモチ焼きなので、りんさんの方が優先されるのが許せない
などなど…。
結局いつも、
クロちゃんがりんさんに近づく
↓
りんさん怖くて「シャー!」
↓
クロちゃん逆ギレ
↓
クロちゃんがりんさんに飛びかかる
↓
りんさん更にクロちゃんが嫌いに
の繰り返し。
ニャンズ同士に任せても、人間が間に入っても、結果はいつも同じ
2ニャンと2人全員が疲弊
クロちゃんとりんさんの体格差を考えると、りんさんがいつ大怪我をしてもおかしくありません。
最悪の事態を招かないためにクロちゃんは引き続き隔離部屋(私の仕事部屋)で生活してもらうことにしたのですが、
- クロちゃんのストレスが溜まりイタズラが増える
- クロちゃんは自分の窮屈な暮らしはりんさんのせいだと思って反感が募る
- ゲート越しに顔を合わせるだけでケンカ腰になる
- りんさんはストレスと恐怖心で萎縮する
- 人間どものストレスも溜まる
の悪循環に陥り…。
クロちゃんはハーネス+リードでお外に出るストレス発散も試みましたが、マダニの多い藪に入りたがるのを阻止されて逆にストレスが溜まるようなので断念。
マダニ予防の薬をしても顔周りとか薬の聞きづらい箇所は虫がつきやすいんだよ
クロちゃんを保護して半年経った頃、2ニャンも2人も我が家の全員が疲弊してしまいました。
「ペットのおうち」里親との出会い
みんなで幸せになりたくてクロちゃんを保護したはずなのに、みんなが不幸になってるのでは?「これじゃイカン!」と作戦を練り直しました。
パートナーさんと話し合った結果、『ペットのおうち』でクロちゃんの里親を募集する決断を下しました。
「もしゴールデンウィークまでに里親が見つからなければ、クロちゃんはもともと暮らしていた庭で外猫としてお世話を続けていく。」
そう決めました。
『ペットのおうち』に掲載後1ヶ月間は問い合わせもなく「やっぱり成猫で雑種の里親募集は難しいか…」とあきらめムードだったのですが、
4月頭に運命の出会いが…!
数年前に病気で亡くしたウチの子にそっくり!ぜひお迎えしたいです
懸念点は里親宅の先住猫とクロちゃんの相性問題でしたが、
- 先住猫さんは亡くなった黒猫と暮らしていた経験がある
- 14歳なので貫禄のある落ち着いたお姉様猫
- 6.5kgあるので体格負けしない
- ワンちゃんもいる動物好き家族なので猫たちの間に入ってくれる存在が複数いる
なにより里親さんのお人柄が素晴らしく、お会いしてすぐに「この方ならクロちゃんをお任せできる!」と確信しました。
猫や動物が好き!という慈愛に溢れた方でした
1ヶ月トライアル後の正式譲渡
念の為1ヶ月間のトライアルを設けましたが、「きっと大丈夫」という確信もありました。
少なくともクロちゃんはすぐに里親さんと打ち解けて家に慣れてくれるだろう、と。
トライアル1ヶ月後、
クロちゃんも我が家に慣れてきてくれたので、正式にウチの子としてお迎えしたいです
と連絡が。
まだ先住猫さんには同居猫として認めてもらえていないそうですが、りんさんの時のように「箸にも棒にも」という状況ではないようです。
クロちゃんをよろしくお願いします!
ということで、譲渡が成立しました!
クロちゃんの幸せをお願いした神社にお礼参りにも行って、感謝を伝えてきました。
本当に良い出会いをありがとうございました!!
嬉しいけど淋しいのが本音
クロちゃんと出会ってから約2年。
出会った頃はまだ生後半年〜10ヶ月ぐらいの痩せ細った子猫でした。
それから我が家の庭でゴハンを食べたり、自分で狩を覚えて小鳥などを捕まえる5kgの逞しい野生猫に育ちました。
ひどい風邪をひいて数日間寝込んだこともあったなぁ。
お腹を壊して嘔吐や下痢をしたこと、マダニなどの虫や植物の種のひっつき虫を身体中につけていたこと、、、
庭作業を妨害猫の手を貸してくれたこと、窓越しに「かまちょ」アピールしてきたこと、、、
保護して数日後、初めてお膝の上で”ふみふみ”してくれた時、、、
一緒にWebミーティングに参加して場をなごませてくれた時、、、
まだ、思い出すと泣きそうになってしまいます。
かわいいかわいいクロちゃん、本当は我が家で暮らして欲しかった!
これが本音!!
でもきっと、里子に出した方がクロちゃんと関わったみんなにとって最良の策だったと思う。
本当はクロちゃんは暮らし慣れた那須の森で自由きままに過ごした方が幸せだったんじゃないか?
人間のエゴで保護されて去勢されて見知らぬ土地に連れて行かれて初対面の人に預けられて、それが幸せだと押し付けられて…
「あなたのタメだから」は「私のタメだから」の裏返しなんじゃないのか?
そんな疑問も尽きないけれど…
正解なんて、たぶんどこにも無いから。
現状を受け入れて、前に進むのだ。
りんさん元気を取り戻した
クロちゃんを里子に出して数日後、当初は「いつ黒いのが戻ってくるか」とビクビクしている様子だったりんさんも元気を取り戻してくれました。
寝室に引きこもりがちだったのが行動的になり、おしゃべりが戻ってきました。
よかった…ほんとうによかった!
今でも元クロ部屋(私の仕事部屋)に入るのは抵抗があるようですが、それも徐々に元通りに戻るでしょう。
たぶん私が一番クロちゃんのこと引きずってます。
一時は「クロちゃんのせいで仕事が進まん!」とイライラしていた私ですが、その分だけ一緒に過ごした時間が長いということでもあるわけで。
仕事部屋が静かになったけど、喪失感が拭えない。
私の仕事部屋がクロ部屋だったのでね…
でもしょうがない!
クロちゃんを保護したこと、里子に出したこと、全てが正しいとは思ってないけど、やれることはやった!!
全てが自分の思い通りに進むわけないし、ダメだったものはダメ。
それでも前を向いて進んでいきます😄
家族がひとり減りましたが、これからも「ちょ田舎暮らし」よろしくお願いいたしますねー♪
お気軽にコメントください♪
コメント一覧 (2件)
お久しぶりです。クロちゃんとりんさんは、どうなったか気になっていました。
クロちゃんは、りんさんと折り合いが悪過ぎて、里子に出されたんですね。
ペットのおうちは、私も登録しているサイトです。
うちも折り合いは非常に悪いです。
昨日も扉を開けた途端、脱走した寅がマリモちゃんを襲いました。
急いで寅をマリモちゃんから引き剥がし、事無きをえますが、ヒヤヒヤします。
あたりにマリモちゃんの毛が飛び散っています。
こんな調子なので、我が家ではリビングの戸締りは、厳守です。
脱走すると、ひと悶着が起きます。
それでも寅之介を里子に出さないで、やっていかれるのは、
我が家の場合、1つの部屋(リビング)で隔離飼いしても…
寅之介は元々、ペットショップのケージで飼われた子な為、
さほどストレスにならないからです。
一方、クロちゃんの場合、外猫で自由な暮らしをしていたので
1部屋に隔離飼いで飼うのは、あまりに厳しいですね。
ここは、里子に出す決心をする方が幸せですね。
先住猫さんがりんさんと違って、
クロちゃんに負けない6.5kgの大きさなのも安心ですね。
ワンちゃんもいるなら、猫達が喧嘩しても仲裁役はいますね。
一方のりんさんは小さいので、クロちゃんが脅威でしかありません。
うちと同様の状況で最悪です。
うちのマリモちゃん(2.25キロ)に対し、寅は(5.95キロ)です。
これでは、2倍以上も寅がデカく、喧嘩しながら徐々にコミニュケーションを深めていく事も出来ないので、
マリモちゃんの身の安全の為に寅を隔離する羽目に…
体格が対等なら、ある程度一緒に過ごさせ、最初は喧嘩しても
歩み寄らせるような飼い方もできたでしょうに…。
体格的にも小さいりんさんでは、怖いだけなんですよね…。
難しいですよね…。
寅とマリモちゃんは最悪ですが、寅が生粋の飼い猫なので、
1部屋に閉じ込め飼いというやり方で、やってこれています。
そうでなかったら、1匹飼いしてくれるお家や…
同じような体格の大きい男の子のいるうちにやった方がいいと思います。
たとえばメインクーンやノルウェージャンや茶トラのような大きい猫がいいでしょう。
今度の里親さんは、とても良さそうな人でクロちゃんは、
幸せになれそうですね。
寂しいですけど、クロちゃんが幸せなら良いですね。
ウラジミール・アスポンさん、お久しぶりです😊
こちらこそ、猫ヶ洞池本舗にお邪魔できておらず申し訳ありません💦
アスポンさんの事例を見て、クロちゃんとりんさんの隔離生活が実現させられるかと思ったのですが、うちの場合は両ニャンsとも合わなかったようです。
寅ちゃんは体は大きいけど、ペットショップの環境で暮らしていた経験があるからリビングでも問題ないのですね。
クロちゃんの場合は難しかったです。構ってくれる人間がいても、気ままに歩き回れない方がストレスのようでした。
りんさんは生粋の家猫で、1日のほとんどを決まった場所で寝て過ごすおっとり性格ですが、クロちゃんのことが怖すぎてドアの向こうにいるだけでストレスだったようです。
何度かクロちゃんがりんさんに飛びかかって、りんさんの毛が飛び散ってしまいました。クロちゃんの毛は飛び散らなかったので、反撃できなかったのだと思います。
良い里親さんと巡り会えて本当によかったです!
ニャンsをはじめ、人間たちにとっても幸せになってほしいです😊