那須移住4周年!生活してみて分かった田舎暮らしの理想と現実[ケッキョク仕事ナノヨ]
こんにちは!2020年に那須の田舎側に移住したAOです。
なんと今年(2024年)の6月で移住して丸4年が経ちました。
移住してみてどう?理想と現実のギャップは?
思ってたのと違う点はいくつかあるけど、移住したことに後悔はしてないよ♪
移住してからコロナ禍〜明け、個人的には退職・ニートからの開業など、色んなことがありました。
4周年を迎えたこの機に、田舎で暮らしてみて実感した理想と現実についてシェアしたいと思います。
あくまで那須に移住した私の一例ですが、移住者のリアルに興味がある人の参考になると思いますよ😊
理想的な田舎暮らし!都会にはないものがたくさん♪
「これぞ田舎暮らし!」と多くの人が挙げる理想は、
- 空気が美味しい
- 野菜や水が美味しい
- 喧騒とは無縁で時の流れが穏やか
などでしょうか。
結論から言うと、私の場合これらの理想は満額回答で実現しました!
都会はどこも混雑していて常に焦燥感に駆られているし、空気は淀んでるし、スーパーの食材の種類や鮮度がイマイチなのが不満点でしたが、田舎に暮らしてみて一気に解決!
東京はレストラン・カフェは美味しいけど高い
たしかに毎日食べに行く感じじゃないよね
会社帰りに寄れる駅前の小さなスーパーは自炊派のニーズを全く満たしてないし
もうコンビニ弁当の方がいいじゃんってなっちゃうよね
なので、私は心から「移住してよかった!」と、しみじみ感じてます!
満員電車や延々と続く渋滞とも無縁になったのも嬉しいポイント。
わざわざ公園やキャンプ場など施設に行かなくても、庭に出るだけで自然と触れ合えるのもサイコー♪
ていうか「窓から見渡す限り森!」な景色もサイコー♪
那須という土地柄のメリット「涼しい」も外せません!
もちろん暑い日や蒸す日もあるけど、クーラー無しで生きられるレベル♪
とはいえ、本当はみなさんが知りたいのは「理想どおり!わーい♪」じゃないですよね。
はい、次に現実の話をしますよ。
田舎暮らしは不便?スローライフ?厳しい現実とは
さてここからは、田舎暮らしの厳しい現実についてです。
田舎は不便と言われる点については「確かに不便」と感じる時もあるし、「思ったよりスローライフって難しい」とも痛感しています。
ただし、この感想には個人差が大きいと思います。
なぜならば、「田舎暮らし」に何を求めて移住するかという期待値によって評価が変わるし、ライフスタイル(仕事とか趣味とか)や性格(コミュ力とか)によっても感じ方がまったく変わるから。
簡単な例えで言うと「もともと車を運転できる人かどうか」で日常生活の不便さが180℃違う感想になるであろうことは、容易に想像つきますよね。
私は都会時代から車を持ってて運転もできる人だったので「どこに行くにも車が必須」という生活環境は全く苦じゃないよ
確かに!インドア派なのかアウトドア派なのか、内向的なのか社交的なのか等々、個人それぞれで変わりそうだよね
当ブログは私の個人ブログなので、私個人の感想を中心であることはご留意くださいね。
田舎は確かに不便
田舎はたしかに不便な面もあります。
那須レベルの田舎なら食料品や日用品の買い物は都会よりもむしろ便利なぐらいですが、例えばピザのデリバリーが圏外だったり、宅配便が「配達予定日」に何故か届かないなんてこともあります。
中でも困るのは、ちょっと大きめの家具や高額なものを買う前に実物を見て確認したい時。
都会に住んでいれば、すぐ近くに直営店や取扱店があるので気軽に見に行けたのですが、今はそうはいきません。
全然マニアックなブランドではなくても、近くの実店舗では実物チェックできない。
ていうか田舎はスーパー・ドラッグストア・ホームセンター以外の店が極端に少ない😅
特別な買い物なんて滅多にしないけど、不便は感じざるをえない
なるほどね。滅多にないからこそ失敗したくないし、実物チェックしたいもんね
移住直後はコロナ禍に突入したばかりで、世界中が「どう対応すべきか」右往左往してる時期だったので気づかなかったのですが、状況が落ち着いてきてから「あれ?もしかして不便?」と気づいたこともあります。
第一は、推しに会いに行きづらくなったこと!!
しばらく催し物が開催されない時期が続いたけど、再開されてから気付いた。
公演やイベントって東京だけって場合が多いのね
地方開催があっても大阪とか博多とか大都市が多いかもね
那須は新幹線で東京まで1時間で行けるので、その気になれば全然行けます。行けますよ。
行けるのですが、東京暮らしだった頃の気軽さを考えると二の足を踏んでしまう自分がいる。
「時間とお金をかけてまで行くべきなのか?」
「趣味ってこんなに大変なものだったのか?」
と…。
愛が冷めたのだとは思いたくないが…。
コロナ禍の結果、配信されるイベントも増えたし、リアルじゃなくても推し活する手段が増えたのも事実なので、デメリットばかりではないのだけれど。
いくばくかの寂しさは感じてます…。
ご近所付き合いやいじめは?
田舎暮らしといえば、心暖かいご近所さん達と助け合いながら生活してるイメージがあって、そこに期待して移住する人も少なくないですよね。
実際のところどうなのか、「分からない」というのが私の感想です。
分からないってどういうこと?
私はご近所付き合いほぼゼロだから分からないってこと
なぜならば、私が移住したのは別荘地外別荘地だから。
別荘地外別荘地とは「古くからの集落ではなく、管理会社も自治会もないが定住者よりも別荘利用者の方が多い地区」のこと。
しかもうちは那須の中心地からはずれた人気のない過疎地域にあるので、別荘と言ってもほとんどが廃墟(あるいは空き地)。
断言します。人間よりも野生動物の方が多い!
去年、近くの集落にある畑を借りたことがキッカケで初めて地元民と話す機会を得ましたが、最初の挨拶以外は交流もなく…。
「いつでも家に寄ってね」と言ってくれた人もいますが、どういうタイミングで行けばいいのか分からないし、実は社交辞令なのかも分からないし。
だから、田舎のご近所付き合いがどんな感じなのか、本当にいじめとかあるのか、私にはまったく分かりません。
でも普通に会話してもらえたならいいじゃない♪
うん!畑作業中に会えば普通に話すし、交流に至らない原因は私がコミュ障すぎるからだと思うwww
逆に言うと、「こういう田舎暮らしも実現可能です」。
コミュ力が終わってる私のようなタイプの人間には朗報なハズ♪
スローライフかどうかは精神状態(充実度)に依存する
「田舎でスローライフ♪」が理想的な暮らし方だと考える人は多いと思いますが、スローで穏やかな日々を過ごせるかどうかは、その人自身の精神状態に100%依存します。
「スローライフ」には明確な定義がないので個人によって捉え方が違うと思うけど、一般的に、
- 時間やお金に追われることなく、
- 過剰なストレスから開放された状態で、
- 自分がその日にしたいことが出来て、
- 現在の生活が精神的にも物質的にも満ち足りていて、
- 将来への不安も少ない
そんな穏やかな日常の過ごし方を指すのだとしたら、それは個人個人で仕事や人間関係、さらにはお財布のゆとり等々きちんとコントロールできてないと実現しない。
元も子もない言い方すれば「住んでる場所は関係ない」
確かに、「自分次第」な要素が多いかもね
田舎で生まれて暮らし続けている人が全員「スローライフ」を送っているわけじゃないし、都会人全員が「リア充でキラキラした毎日を送ってる」わけじゃない事を考えても、土地が人の暮らしの良し悪しと100%相関していない事は明白。
結局は「自分の生き方に納得しているか」が心身の充実度を左右するのである。
もっと言うと「自分で自分の生き方を選んでいるんだという自覚を持って、必要な取捨選択をしているかどうか」がカギだと思う。
都会で学業や仕事でチャレンジすると決めるのも自分。
田舎で別のチャレンジをすると決めるのも自分。
「チャレンジしない」と決めるのも自分だしね
田舎暮らしはキッカケのひとつ
移住して「田舎暮らし」してみる事は色々と気づくためのキッカケとしては良いと思います。
環境が変わることで気づけることって物凄く多いから。
逆に田舎で生まれ育った人は、「田舎のせいで…」とか「都会に出さえすれば!」と考えるのも自然な流れだと思う。
だけど、最終的に理想通りの自分になれるかは、その後の自分の行い次第。
環境があなたを変えてくれるのではありません。
あなたを変えられるのは、あなただけなんです。
移住をキッカケに痛感した
もしかしたら田舎暮らしに憧れる全員が最も聞きたくなかった現実的な体験談かも…
「結局は自分次第。」これが田舎暮らし一番の厳しい現実かもしれない。
田舎暮らしも結局は仕事の仕方で大きく左右される
悲しいかな「自分の生き方に納得できているか」どうかの大部分は、仕事の仕方に左右される。
「仕事はクソだけど休日に家族・友達と遊べば人生ハッピー♪」みたいに割り切りが超上手な人は少数派でしょう。
これも結局、田舎暮らしだろうと都会暮らしだろうと、土地は関係ない。
理想の人生を実現しようとしたら「生きる=仕事をする」のドツボに陥るという現実
社会に出てしまうと、起きている時間の大部分が仕事に占領されるわけで。
仕事をしないと遊ぶためのお金はおろか生活費も無いので、必死で仕事してたら「生きる=仕事をする」という底なし沼にハマる人が続出する。
「手段」と「目的」がゴチャゴチャになって本末転倒な状態なのに、そこから抜け出せなくなってしまうんですよね。
私もそうでした。
都会で暮らしてると生活費が高くて「仕事辞めたら家賃が払えない!ご飯食べれない!」と切羽詰まる未来がリアルに見えるから、余計に仕事に依存しがち…。
そもそも今の自分が間違った生き方をしている事に気付けないというか、認めたくないんだよね。
わかる。自分を守るために現実から目を背けることが結局自分を追い込んでるんだって事実に耐えられないのよね。
そんな中、コロナ禍に突入して半ば強制的に「仕事って何?」「幸せって何?」と自分と向き合うことになった人も多いと思うのだが、私もその一人。
私は田舎暮らし=スローライフを理想として「制約の多い会社員なんて辞めてやる!」という結論に至ったけど、正直なところ現実は思ってたのと違った。
都会も田舎もライフスタイルが仕事を中心に決まるという現実
フリーとして仕事をしていくと、順調に進めば進むほど仕事が忙しくなり、仕事量×難易度(≒やりがい)のバランスが崩れて”いっぱいいっぱい”になってしまったんです。
「早くアレやんなきゃ!」とか時間に追われたり、想定よりも東京出張が多くて負担が重かったり…
仕事や人間関係が選べない会社員時代と似たようなループにハマっちゃったのね…
仕事を頑張れば頑張るほど、都会時代=会社員時代とほとんど同じライフスタイルになってしまい、「あれ?おかしいな?」ってなりました。
一緒に暮らしているパートナーさんも似たような状況です。
彼は移住前から勤めていた会社員のままでいるのですが、90%在宅勤務しているけど朝9時から夜19時(遅い時は22時)まで仕事部屋にこもりっきりです。
それじゃどこに住んでても変わりない…
もちろん食事やトイレのために部屋から出てくるし、ちょっと外の空気吸うために庭に出たりもするけどね
外の空気が都会と全く違うというメリットはあるだろうけど、せっかくの「田舎暮らし」を満喫できてるかは微妙かもね…
仕事の仕方を間違えると「田舎で都会と同じことをするだけ」
私はたぶん、心のどこかで「田舎で暮らし始めて会社員も辞めれば理想の暮らしが実現できるんだ」って思い込んでいたのでしょう。
あるいは、そう思いたかったのかも知れない。
でも現実はそうではない。
真剣に仕事をしようとすると、仕事が生活の中心になってしまう。
仕事は自分の存在価値とか社会的意義とか承認欲求は満たせるし成長にも繋がるけど、趣味のように「人生を彩る活動」ではない。
なぜなら責任と金銭(報酬)、つまり利害が発生するから。
自己満足じゃ仕事は完結しないないからね
どんな仕事も相手あってのものだもんね
自分が上手に自分のペースに合うようにバランスを取れるようにならないと、「田舎で都会と同じことをするだけ」になってしまう。
それが痛い経験からの私の学びです。
仕事選びが大事!超大事!
つまり、田舎に移住して充実した日々を送りたいなら仕事選びが大事。
肝心要といっても過言ではない!!
どこに住んでても”やりがいのある仕事”やらないとね♪
少なくとも「嫌な仕事」はしちゃいけないよね!
だからこそ過去に自分も仕事選びに関する記事をたくさん書いていたのだが、自分自身が忘れかけていた😅
まとめ:田舎も都会も理想を実現できるかは「自分の心と体次第」
田舎暮らしの理想と現実について私なりの視点で語ってみましたが、改めて振り返ってみると、私もずっと何か(誰か)せいにしていた気がする。
頑張って仕事して年収1,000万円に到達したけど、ずっと虚しい気持ちが消えなかったのは「上司のせい」「会社のせい」「都会のせい」、と。
でも現実においては自分の人生は自分自身の選択の結果だし、納得行かない点を修正できなかったのは自分がしっかりと自分の心を向き合い対処しなかったから。
見て見ぬふりして、自分は幸せだと思い込もうとしてきたんだよ
私の場合、コロナ禍のタイミングや田舎に移住したタイミングで最初の「気づき」があり、その上で会社員を辞めてフリーになったタイミングなどを経て再び「気づき」があった。
結果的に、私には田舎の自然あふれる環境や適度に不便な生活が自分のライフスタイルや性格に合っていたから「移住してよかった!」と胸を張っていられるものの、
「田舎暮らしやめとけ!」という結論に至ってしまう事例が後を絶たない現実に納得感しかない。
だって環境は要因の1つでしかないんだもん!
結局は移住後の自分の行いや考え方次第なんだもん!
なので、あなたがもし「田舎に移住したら人生良くなるかも!?」との期待を込めて検討しているのならば、よくよくよーく考えてください。
ワンチャンあるかもしれないし、ないかもしれません。
これが厳しい現実だよ
お気軽にコメントください♪