【移住者によるおすすめ田舎暮らし本レビュー】山奥ニートやってます by 石井あらた
こんにちは!那須に移住して田舎暮らしをしているAOです。
田舎暮らしと仕事について、懸念している方がとても多いですよね。
だって、移住したって仕事はしなきゃ食べていけないし、かといって嫌な仕事をしたくないし……
田舎は都会よりも薄給だし、なおかつ厳しい仕事だったら、田舎ぐらししたくても出来ないよね
以前ご紹介した『中年女子、ひとりで移住してみました』は、移住の為に計画的に職業を選んだ(リモートでできるイラストレーター)という女性の事例でした。
ということで今回ご紹介したい本がコチラ↓
仕事で悩むぐらいなら、定職に就こうとしなくていいんじゃない?という事例です。
え、ニートは嫌なんだけどっ
そう考える人も多いと思うけど、極端な事例を知るべきなんだよ
極端な事例を知る事で、自分が心地よいと感じるポイントがどこなのか?測る指標となります。
この本は、
- なぜ人は働くんだろう?
- 幸せな暮らしってなんだろう?
そんなことを考えさせてくれる本です。
その意味では、ニートになる気が無い人にとっても参考になる本だと思います!
”社会の歯車”になれずニートに
ぶっちゃけ、この著者の石井さんの事が好きになれるかどうか、人それぞれかもしれない。
でも、この本にはとても大事な事が書かれているとも思う!!
筆者は学生時代の経験からひきこもりになり、「こんなクソみたいな世界、早く滅びないかな」なんて思いながら過ごしていたんだそう。
田舎に移住したからニートになってのではなく、元々ニートだったんだね
元々ニートだった著者が、ニートな若者を限界集落に集めて活気を取り戻そうという活動に参加するため、「諦めて」山奥に移住する事になった。
なので、「田舎暮らしに興味があった」とか、「自然と触れ合う暮らしをしたい」とか、そういう訳では無い。
このブログに辿り着いた人の多くは「田舎ぐらしに興味がある」タイプの人だと思うので、この本は違和感から始まるかもしれません。
ですが、「今の都会での生活に満足していない」とか「自分の居心地の良い場所がない」と感じているからこそ、田舎暮らしに興味を持っているのではないでしょうか。
そういう意味では、多くの移住検討者が共感できる面もあるのではと思います。
また、移住後の地元民の方々との付き合い方の面でも、ひとつの参考事例として面白いと思います。
無理をしない田舎暮らし
著者や同居人のニートたちは、基本的に自由気ままに暮らしているようです。
限界集落で家賃がタダ
著者が済んでいるのは、用途がなくなった廃校。
ここで、ニート10数名と暮らしているそう。
一般的な生活では家賃が最も高い固定費だと思うので、まずそこが無料だったらニートは成立しやすいですよね。
タダで住める家なんて羨ましい以外のなにものでもない!
しかもリフォームされて住める状態になった廃校だから、ちゃんと快適そうだしね
ネットを含むライフラインもきちんと確保されているし、一般的な生活を送るには申し分なし。
こういうチャンスに巡り合えたという時点で、著者の勝利は確定したようなものかもしれない。
文明の利器を上手く活用
Amazonで注文すれば、なんでも届く便利な生活。
Netflix見たりゲームやったり、1人の時もあればニート同士で遊んだり、その日にやることはその日に決める。
時折コミュニケーションのすれ違い等がありトラブルに発展する事もあるようですが、それは共同生活なので仕方がない。
共同生活は助け合える反面、摩擦も生まれるものだからねぇ
孤独と摩擦、どちらを取るか?個人それぞれの好みだよね
頑張らずに楽しむ
メディアやYouTubeなどでよく目に着くような、
- 古民家をDIY再生しながら田舎ぐらし始めます
- 環境に良いことしかしません
- 身体に悪いものは一切断ちます
- 地域おこしに貢献したいです
- 農業や林業で起業したいです
等々ある意味「がんばらないといけない」田舎ぐらしとは、真逆を行っています。
確かに、田舎暮らしというと古民家のDIYリフォームとか薪割りとか頑張ってるイメージだよね
都会で頑張り過ぎたから田舎に移住したいって思ってる人も多いはずなのにね
固定概念にとらわれず自分が心地よい暮らし方を構築しているという意味では、都会人は都会に生かされている(操られている)だけなのではなかろうかとさえ思えてくる。
著者たちは生活保護を受けているわけでもないし、きちんと自立した上でニートという生き方を選んでいる訳だから、たいしたもんだ。
無理をしない働き方
著者たちはニートと自称していますが、最低限の生活費はバイトなどで稼いでいます。
集落で作物の収穫を手伝ったり、キャンプ場の手伝いをしたりなど。
なるべく働かない工夫
なるべく働かない生活のために知恵を絞り、最低限の金額を稼げる程度に働く。
それって、実は会社員やるよりも、よっぽどきちんと自己管理して自分の人生をコントロール出来ているのではないだろうか。
だって、思考停止で会社員やってる方が、毎月安定した給料が入って来るし、、、
マーケティング戦略に乗せられて欲しくも無いものに所有欲を掻き立てられ、「金が足りない」「金が欲しい」「金持ちになりたい」、、、
そう思わされてるだけだという事に、気づけなくなってしまっている人がほとんどなのではないだろうか。
私自身、田舎暮らしを始めてから「別に欲しくなかったな」というモノ・コトに金注ぎ込んでた事に気付かされたよ
働く事と、幸せな事
都会での平日5日勤務(場合によっては仕事を家に持ち帰って週末も潰れる)、終電ギリギリまでの長時間労働、断れない飲み会…
追われる日々に対する疑問から目を背け、必死に「ガムシャラに頑張ってる自分」を作り上げて、いつしかそれが「本当の自分」だと勘違いし、、、
何かのキカッケではたと気づく、「自分はいったい何をやってるんだ?」と。
押し付けられた「幸せな人生」は、本当に「幸せ」なの?
他人の物差しでは自分の幸せは測れないはずなのにね…
そういう人にとっては、「田舎ぐらし」を1つのきかっけとして、
- 働くとは?
- 幸せとは?
というとこまで、本書を通じて考えてみてはいかがでしょうか😊
お気軽にコメントください♪
コメント一覧 (2件)
ニートというよりこの著者の暮らし方はフリーターですね。
一般的なフリーターより働いてないので、ニートに近いのかもしれないですが…(^^;。
ニートはバイトもせず、家の手伝いもせず家事もしない(一人暮らしニートならするかも)転職活動もしない人をさします。
定職についてなくて月1度でもバイトする人は定義ではフリーターになりますねぇ…(‘ω’)。
本のタイトルにする場合、ニートの方が最近よくきく言葉でインパクトあるからニートにしたのでしょう…
フリーターだと5文字で長めで、もたつきますね。
限界集落で家賃がタダとは凄いですね。
リフォーム代を負担させられたら無理だけど、
住める状態の所をGETするなんて凄いです。
この著者の生活、真似したくても
住めるレベルの限界集落をGETできるような幸運は中々なさそう・・・
タダ同然の土地でも、住めないレベルの家だった場合、改築が大変だから、いい物件をよく見つけたもんですね。
数十名の仲間と一緒という事で、うまいこといったみたいですが、個人では無理でしたでしょう。
団体だから提供してくれた感じ。うまい事やりましたよね。
限界集落に人が住んでほしいという思いが周りにありそうですよね。
ウラジミール・アスポンさん、こんにちは!
記事が長くなりすぎるのを避ける為、敢えて触れなかった点も多いです。
著者自身もいわゆるニートではなく、最低限の収入を得ている点は指摘しています。
ですが、働いていない日数の方が多い為に「ニート」という表現をしているようです。おっしゃる通り、ニートという響き&インパクトの方が良いから、なのでしょう。
フリーターというと、一般的な生活水準でも自立できるレベルで稼いでいる人まで含まれてしまいますから、微妙なラインではあります。
また、限界集落のタダ物件に住めるようになった背景は、その限界集落出身者の方が地域の為に若者を連れてきたいという思いから、移住者を募ったようです。
なので、著者自身の力で手に入れたというよりも、好条件の募集に乗っかる事ができた、という流れです。